僕街外伝『僕だけがいない街 9巻』マンガ感想
悟以外の視点で物語の裏側描いた9巻が発売されました。
ナンバリングは9巻となっていますが、内容は外伝です。
外伝ではありますが、また僕街の世界が見れるのは嬉しいです。
物語は以下の4人の視点で語られます。
- 雛月 加代
- 小林 賢也
- 藤沼 佐知子
- 片桐 愛梨
以下、各話簡易感想です。(若干のネタバレを含みますので、嫌な人は回避推奨です)
雛月 加代
佐知子からの手紙のシーン、加代が佐知子に道を指し示していたんだと思うと胸打たれます。
そして、これをきっかけに加代が前に進めるようになって、あの幸せな未来があるんだなと。
小林 賢也
唯一の前後編です。
本巻の中では一番好きな話でした。
父親から覚悟とは何かを問いただすシーン、こんなことを言える父親はなかなかいないんじゃないかと。
賢也が尊敬するのもわかります。
そして母親の愛情・思いやりにも心打たれます。
こんな両親がいて賢也は幸せですね。
藤沼 佐知子
加代と賢也は悟が眠っているときの話でしたが、佐知子は悟が暗躍していたときの佐知子視点でのお話です。
悟が裏で動いていたときに、日記で佐知子が何を思っていたかが綴られています。
「途中で投げ出すんじゃないよ」には、母としてのそんな思いも込められていたんですね。
あと、悟が頼ってきたとき、この事で悟を誰にも非難させないという佐知子の覚悟が綴られているのも良かったです。
片桐 愛梨
愛梨視点で悟に再会する日のお話。
悟と再会したとき愛梨がどう思っていたかが描かれています。
あの笑顔にはそんな思いもあったんですね。
新キャラである美穂姉も登場。
なんで愛梨が病院にいたかが、これでわかるかと。
(本編で出しておいてほしかったですが・・・)
やはりと言うか、当然と言うか、愛梨に悟の記憶はないので、まっさらな状態で、これから二人での物語が始まるのかなと思うと、その後の物語も見てみたいですね。
まとめ
悟の活躍はないですが、それ以外の人の視点での物語も面白かったです。
僕街はマンガから入りましたが、毎巻でるのが楽しみな作品の一つでした。
アニメも面白かったですし。
感動できる最終回でしたが、それだけに完結してしまって寂しかった作品です。。。
できることなら、まだ他の物語も読みたいですね。