笑えて燃えて泣ける将棋物語『りゅうおうのおしごと!』ラノベ感想
『このライトノベルがすごい! 2017』で文庫部門1位を獲得した作品だったので興味を持ちました。
目次
『りゅうおうのおしごと!』とは
前作はアニメ化もしているのうりん(農業高校ラブコメ)の作者である白鳥士郎さんが書いているラノベです。
公式サイトはこちら
あらすじ
wikipediaより引用
16歳の若さで、棋界の二大タイトルの一つである「竜王」を奪取したものの、その後大スランプに陥っていた主人公の九頭竜八一。そんな彼が3月のある日自宅に帰ると、なぜか女子小学生の出迎えを受ける。
その小学生・雛鶴あいは内弟子としての弟子入りを希望していた。「まあ一度対局してあげれば帰るだろう」と思い気楽に対局してみたところ、あいの将棋の才能が非常に高いことに気づき、弟子として彼女を育てようということになるのだが、周囲からは
ロリコン扱いされるわ、当然ながら両親があいを連れ戻しにやってくるわといったドタバタが続き、八一はその騒動に翻弄されることになる…。
タイトルから「ああ、異世界に転生して竜王としてのし上がっていく系か・・・」とか勝手に思っていました。
全然違いました笑
そっち(将棋の竜王)かーーーい!
将棋は詳しくないですが、ちょうど「3月のライオン」も放送しているので読んでみようかなと。
ちなみにライトウィング・ホリーランスとか言い始めたので、あれやっぱり異世界系かと思いましたが、ただの香車でした笑
『りゅうおうのおしごと!』の魅力
のうりんはアニメのみ視聴していますが、同じ作者ということでギャグが多めです。
将棋が題材なので、真剣勝負での熱い展開もありでおすすめの作品です。
ただ、ヒロインが小学生ということで、全体的にヒロインは低年齢ですが。。。
『このライトノベルがすごい! 2017』のインタビューにもありましたが、著者は「ビジネスロリ」だそうです。なんだビジネスロリって笑
内容は笑えて燃えて泣けるお話なので、ロリで敬遠している人は、父性・母性の気持ちで読むと良いと思います笑
もちろん私は父性の目線です。本当です。
あと、駒の位置を5四歩とかで表現するんで、将棋をよく知っている人にはわかるんでしょうが、私にはさっぱりです笑
まあ、読む分には特に問題ありません。
『りゅうおうのおしごと!』各巻レビュー
ここからは各巻の簡易レビューです。各巻のあらすじや若干のネタバレは含みますので、見たくない人はここまでで読むのをやめて下さい。
『りゅうおうのおしごと!』1巻感想
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、弟子を名乗る小学三年生の少女・雛鶴あい(きゅうさい)だった!?
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――。
ガチ将棋押しかけ内弟子コメディ、今世紀最強の熱さでこれより対局開始!!
冒頭から女児に卑猥な発言をさせていたり、50歳にもなるおっさんに「オシッコォォォォ」と叫ばさせたりと、最初から飛ばしています笑
対局中に必須なのは水分なんですね。
確かに「3月のライオン」のアニメでも対局中はペットボトルでよく水分補給してますよね。
なので尿意との戦いは切実な問題だとか。
ただそれを将棋に負けるくらいなら漏らせばいいという姉弟子の浪速の白雪姫(女子中学生)ぱねぇ・・・
ネットの書き込みもリアルで笑えます。
若き竜王の新しい称号「ロリ王」笑
竜王になって負けがきまったときにいかに潔く負けるかを考えるようになってしまった主人公
あいの前で泥臭くても勝利を諦めないことを思い出して逆転する展開は良かったです。
ちなみにあいは頭を撫でるとわふわふ言うのでペット(犬)感覚でかわいいです笑
さすが1位だけあって笑いあり、熱い展開ありでとてもおすすめです。
『りゅうおうのおしごと!』2巻感想
しゃうおっとぃずぁーうだよー☆
あおねー? しゃうねー? あいどぅになぅんだよー!
しゃうだけじゃなくて、あやのも、みおも、あいたんもあいどぅになぅのー!
ちちょが、「じぇーえすしょーぎあいどぅになってくえ!」っていったから、なりまちた。
あとね? なまえはね?『なにわしゅじしょーぎどーり』ってゆーんだよー!
登場キャラ7人中5人が小学生! JS含有率七〇パーセント超ッ!!
小学生が増えした(;´∀`)
あいのライバルであり、主人公のもう一人の弟子となる天衣(あい)の登場です。
その他にもJSのお泊まり会とかあります。
「登場キャラ7人中5人が小学生! JS含有率七〇パーセント超ッ!!」は伊達ではありません。
著者は本当にビジネスロリなのでしょうか笑
しかも、あいは小学生にしてヤンデレ化しています。。。
自白剤を求める小学生((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
話は天衣を弟子にするのがメインです。
最後、天衣父の願いが叶ったところはホロッときてしまいました。
『りゅうおうのおしごと!』3巻感想
「あいも師匠と一緒に『おーるらうんだー』めざしますっ!!」
宿敵《両刀使い》に三度敗れた八一は、更なる進化を目指して《捌きの巨匠》に教えを乞う。一方、急激に成長するあいと、停滞する自分を比べられ、桂香は焦燥に駆られていた。
「私とあいちゃんの、何が違うの?」
だが、あいも自分が勝つことで大切な人を傷つけてしまうと知り、勝利することに怯え始めていた。そして、桂香の将棋人生が懸かった大事な一戦で、二人は激突する――! 中飛車のように正面からまっすぐぶつかり合う人々の姿を描く関西熱血将棋ラノベ、感動の第三巻!!
桂香メイン回です。
やっと幼女以外が活躍しますね笑
桂香の苦悩とそれを乗り越えて前に進む決意、それを父親に報告したシーンは泣けます。
最後の笑顔のシーンが眩しいです。
あと、弟子の成長とともに主人公も成長しています。
ただ限定合駒がどれくらいすごいのが、将棋知識の乏しい私にわからなかったです。
まあ雰囲気でものすごいんだな!と感じ取れたので十分ですが笑
ちなみに合駒の意味も知らなかったので、一応調べました。
合駒、合い駒(あいごま)とは、将棋用語の一つで、 遠距離に利く走り駒(何マスでも進める、飛・竜・角・馬・香の総称)に対して、間に駒を入れて利きを止めること、またはそれに使われる駒のことを言う。
『りゅうおうのおしごと!』4巻感想
「わたし、もっともっと強くなって……絶対に勝ちますっ!!」
小学校が夏休みに入ったその日、あい達は東京を目指していた。目的は――最大の女流棋戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』。女流棋士やアマチュア強豪がひしめくその大会を、あいと天衣は破格の才能を武器に駆け上がって行く。 一方、その師匠はというと……弟子に隠れて美人女流棋士と将棋番組でイチャイチャしたかと思えば、その翌日は別の女の子と原宿で手繋ぎデート!? しかもそのお相手は……銀子!?
将棋に全てを捧げた女性達が織りなす灼熱の祭典を描いた第四巻!人生で最も熱い夏が今、始まる。
「姉弟子(かわいい)」
もうこの巻の説明はこれだけでいいかなと笑
「……ぶちころしゅじょ……われぇ……!」
まさに「姉弟子(かわいい)」です。
他には新キャラ、祭神雷(さいのかみいか)も登場。
イカちゃんとか呼ばれてますが、この娘狂っております。。。
しかし、あいが強すぎます。将棋初めて4ヶ月で女流棋士に勝ち続けるって。。。
そして次巻、名人(神)との対戦が楽しみです。
まとめ
『このライトノベルがすごい! 2017』で文庫部門1位になっただけあり、とても面白かったです。
巻数もまだ少なく、すぐ読めるのでオススメです。