『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIII』ラノベ感想(ネタバレあり)
『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIII』のラノベ感想と言うか、備忘録です。
前巻でねじ巻き精霊やアルデラミンの意味が明かされ、物語の核心をつく話がありました。
が、今回は決戦の前の準備巻という事で、登場メンバーたちにスポットが当てられた話になっています。
というわけで、ぶっちゃけ何も進んでないです(笑)
前巻がおもしろかっただけに、一気に話が進むのかなと思っていたので、ちょっと肩透かしを食らった感じです(笑)
特にサフィーダの話とか別にいらなかったんじゃないかなと。。。
まあ、次巻が最終巻とのことなので(思ったよりも早かったですね。。。)、その前に個々のメンバーにスポットを当てた話があって良かったかなと。
以下、ネタバレ全開なので、ご注意下さい。
第一章 決戦に向けて
マシューとポルミニュエ、どちらが相手側の籍に入るかの話し合いです(笑)
両家の代表の圧力(笑)
そんな中でもイクタは変わらずです(笑)
イクタ、マシューには海軍に出向してもらうと。あくまで出向です。
それに難色を示すユルグス大将ですが、パイプができると思って欲しいというイクタ。
マシューの出世は左官止まりなんて思ってないというイクタです(*´ω`*)
そしてユルグス大将に、陸軍との連携を強めて欲しいと。
キオカは強敵。一緒に戦わないと勝ち目はないと。
が、それでも鶴の一声とはいかず、再びどちらが籍に入るかの話に。。。
しかしそれを抑えたのはマシューの母です。この場は、軍の未来を語り合う場ではないと。2人の将来を思いやる席だと。カッケー!
改めて2人の祝宴です(*´ω`*)
一方、シャミーユは、国民の声を聞くために、帝国国民議会を開催し、各地の問題を吸い上げようとしています。
その議事録を読むシャミーユ。
焚付け役に呼んだ、ナタクが良い仕事をしたと。褒美を取らされることに。
そして宮殿から帝都の一角にある茶店、そこにいるイクタと通信します。。。
通信できるようになったのは、三国会談の成果です。
ハロ、リハビリが終わり、復活です(涙)
早速、仕事にも復帰するハロです。
イクタ、まずは自分のやり方を見てくれと。
イクタ、精霊たちを使って、各地から報告を直接聞くことができるようになりました。
ただ、通信機能が解禁されている精霊は限られていると。それでも軍の柔軟性、機動性は格段に増します。
そしてハロには、士気の管理をして欲しいと。精神衛生の保全任務と。
一方、スーヤは前線撤退を想定した訓練中です。隊に檄を飛ばしています(笑)
そんなスーヤにもイクタは通信。まだまだ掌の上かと地団太を踏みます(笑)
その調子で他にも連絡をしまくるイクタです(笑)
そしてヴァッキェはトリスナイ宰相に昔の本の翻訳方法を教わります。
トリスナイ、懐柔が目的かと聞きますが、そんな命令はないと。独断と言います。
が、それもイクタの意図のうちとも言えなくないと。。。
イクタは善悪が自分の中で完結してないと。だから時には自分の価値観から逸脱したものも策に取り入れると言います。。。
トルウェイは、一家でルシーカの墓参りです。。。
イクタの指示で、サザルーフが計画していた演習が実行されます。
帝国指折りの防御拠点のバルシア要塞での訓練。
が、サザルーフはあまり乗り気ではありません。
イクタ、あえて過激なやり方を選んだと。
そしてマシューの掛け声から演出が開始します。
要塞に向かって砲撃が始まります。
そして穴だらけになる要塞。。。
これからの戦いに要塞での立て篭もりは意味がないことを兵士たちに見せつけるためです。
守りの戦に入ったら負けと。
しかし、それを見て動揺する兵士たちです。。。
が、イクタは遅かれ早かれ同じことになったと。なら早いうちに済ませた方がいいと。
そして今、どうすれば勝てるのか、本当に勝てるのか、兵士たちは頭をフル回転させていると。
自分たちの仕事は、その兵士たちの思索を然るべき方向へ導いてあげること。正しい勝ち筋へ向かって背中を押すことだと。
そして後半の演習が始まります。
しかし丘陵地帯のど真ん中で何をするのかと、ざわつく兵士たち。
そしてそこには塹壕があります。要塞よりも明らかに頼りないです。。。
そこに向かって砲撃をすると。
しかもその中にはイクタたちも入ります。
イクタ、マシューに準備はできたと通信します。
マシュー、砲撃開始の合図です。。。
半パニックになる兵士たち。。。
しかしイクタたちは無事です。
砲撃で恐ろしいのは爆風による破片の殺傷力。しかしそれは下には向かないと。
爆発から逃れる最適解は、縦穴を掘って隠れることだと。
兵士たちに生気が戻ります。
イクタ、作り方に慣れてもらうよと。
そしてマシュー、うまく言ったと心底安心します。。。
マシューの砲撃の調整があればこそ出来た作戦でした。。。
第二章 揺れる英雄たち
エルルファイとグレーキ、二人で休日。デートです(*´ω`*)
こうしているのはイクタがエルルファイをキオカに返す際に、二人でデートするように言ったからです。
そしてエルルファイは、軍をこのまま続けていいのかと苦悶します。
愛する我が子はこれからも死に続けると。。。
それを相談されたグレーキは嬉しいと。ようやく話してくれたと。
あなたに守られるだけの子供でいるのはごめんだと(*´∀`*)
グレーキ、エルルファイにまずは自分の気持ちを見極めてと言います。。。
一方、ミアラは作業をジャン一人にやらせないようすることが、当面の目標と。
それに素直に従うジャンです。
そしてキャクレイがやってきて、通達。
次の帝国との戦いの総司令にジャンが任命されました。
キャクレイ、ジャンにこれまで以上に頑張ってくれるねと。。。
そして思い出される記憶。試練で訪れた地下施設で、ルナと話した時のことです。
不眠体質は多くのリスクを孕んでいると。
今はまだ異常はないが、このままだと短命となると。
長生きしたいなら寝ることだと。
しかし寝方がわからないと言うジャン。。。
ルナは、問題は寝ることを許していないジャン自身にあると。。。
その生き方で命を削ることが本意であるかを考えてと。。。
が、眠ろうとしてもダメだったと言うジャン。。。
見たのは家族の暗い目。。。
自分には眠ることも休むことも、人並みに命を長らえることも許されてないのかもしれないと言うジャンです(涙)
カーシャの手紙にも、自分のようにはなるなと返信します。。。
エルルファイたちがイクタに教えられて訪れたのは科学者たちの研究所です。
しかしアナライ博士はあいにく留守です。
そこでバジンが子供達に科学を教えている光景を見ますを
そこに二人も加わり、子供達の面倒を見てあげることに。
そこにはカーシャもいました。
ジャンを元気付けようと、プレゼントを作っています。。。手紙を読んで、ジャンが疲れていると。。。
第三章 願いの在り処
シャミーユの心は変わり始めています。徐々にイクタの愛情を受け取れるように(*´∀`*)
しかし、決戦の日までおそらく後一年。少女の心を救うために残された時間はあまりに短いと。。。
配給に来ていたサザルーフ。そこでサフィーダ元中将を見つけ、捕まえようとしますが逃げられます。
イクタに捜索の許可を得ようとしますが、却下されます。。。
サフィーダは脱獄していましたが、危険視する必要もないとの判断です。それよりもこれからの戦いに備える方が大事と。
それでも捜索の願いを乞うサザルーフです。。。
死んでほしくない連中が死に、死ななきゃいけないやつが生きているのは認められないと。
それを反対できないイクタです。。。
そしてサフィーダは孤児たちと生活をともにしています。。。まともな生活はできていません。。。
サザルーフは3日の期間を得て捜索することに。
サフィーダの過去話。自分のあずかり知らぬところでのコネ出世。。。前線から離されるも、身に覚えのない活躍で讃えられる。。。そんな不可解な出世は続いていくと。。。貴族たちの駒として。。。
しかしそれに気付きながらも、その特権を捨て去ることはできないサフィーダです。
軍と貴族の落とし所が北域鎮台でした。サフィーダはそのぬるま湯から出ることができなくなったと。
そんなサフィーダも浮浪者に落ち、ゴミ漁りをして同業者にボコられているところを、路上ぐらしの少女に助けられます。
サザルーフたちはサフィーダを見つけますが、その少女に邪魔されて逃してしまいます。。。
逃げて、少女と合流するサフィーダ。一緒にねぐらに帰ります。少女に手を引かれ、恐怖以外の何かで涙を流しながら。。。
が、ねぐらに帰ると荒らされています。。。
最近現れている人さらいです。。。
子供達を逃すサフィーダ。兵法の基本を見せ付けます。
が、行き止まりで追い詰められます。。。
しかし、サフィーダ、大声でサザルーフを呼びます。自分はここだと。第一級戦犯の自分はここだと。。。
サザルーフ達が駆けつけます。
しかし、少女を守って戦ったサフィーダは。。。
傷が多くて血が止まりません。。。もって数分の命です。
サザルーフ、激昂。。。死に場はここではないだろうと。兵達に詫びろと。。。
それを止める少女。。。
サザルーフ、なぜ少女を守ったのか聞きます。
サフィーダは思い出したと。。。軍人になりたかったのだなと。。。
そして息をひきとるサフィーダです。。。
しかし、サザルーフは殺せなかったと後悔。。。みなにすまないと。。。
イクタには、サフィーダは民間の少女を暴漢から守って戦死したと報告します。。。
うーん、良い話(?)だなとは思いますが、必要な話だったのかはよくわかんないですね。
ポルミニュエとマシュー、新艦の処女航海です。
爆砲を積んだので、取り回しの影響を確認するため、曲芸まがいの走行です。ポルミニュエははしゃいでるのもありますが(笑)
イクタ、マシューにサフィーダのことを話します。
マシュー、サフィーダには背中を追う人たちが遠すぎたのかもと。仲間がいなかったからからもしれないなと。。。
イクタ、仕事を終えて一人の時間になると、身体の震えが止まりません。。。
それをハロに見られます。ハロはそれに真っ先に気づいていて、気配を消して隠れていました。
イクタは他に人がいると気を張って、いつも通りに振舞ってしまうからと。。。
症状は半年前から、イクタでもこの重圧には身体が悲鳴をあげていました。。。
ハロ、取り乱してくださいと。。。冷静にならないでと。。。
そしてイクタをギュッとします。
イクタ、怖いんだと。。。今まで堪えてきた弱音が吐露します。。。
あのクーデターの時のようにまた失敗するかもしれないと(涙)
何があってもシャミーユを守ると約束をしたのに、戦場に絶対はないことを知っていると。。。震えが止まらないと。。。(涙)
そしてハロ、良く言えましたと。
自分も野戦病院にいた時、数多くの人の最期を見てきたと。
でもその時に一番多かったのはお礼だと。。。
その時に気づいたと、結果が伴わなくても、最後まで自分を救おうとしてくれた人がいたことが、そのこと自体が救いになるのだと。。。(涙)
自分も同じだと(涙)
そしてハロは言います。お疲れさま。がんばったね、イクタ、と(涙)
イクタ、母の記憶を思い出します(涙)
もう大丈夫だと。。。
バダとトリスナイの昔の記憶。
バダの最期の瞬間です。。。
あとがき
内容からわかるとおり、やはり決戦の前の準備巻でした。
そして次巻が最終巻だそうです。。。
シリーズの締めくくりに相応しい内容でお届けしてくれるとのことで、期待大です。