ラノベらしくないラノベ『この恋と、その未来。』ラノベ感想(4〜6巻)
1〜3巻までの感想は以下になります。
目次
『この恋と、その未来。』4〜6巻レビュー
4〜6(最終巻)までの簡易レビューです。各巻のあらすじや若干のネタバレは含みますので、見たくない人はここまでで読むのをやめて下さい。
『この恋と、その未来。4 -二年目 春夏-』感想
二年への進級と共に、それぞれ第二寮の個室へ移った四郎と未来。新入生の梵七施の噂から三好と付き合っていることを公にした四郎は、少しずつではあるが、気持ちを未来から三好へ向けていく。そんな夏のある日、未来は山城に自分の秘密を打ち明けると四郎に告げる。心の底では山城が未来を受け入れることを怖れながらも、ただ一人の親友として未来の決意を応援し、自分は三好を含めた友人達と夏の夜を楽しもうとする四郎だが…。揺れ動く、第四幕。
この作品はほんとうにライトノベルか?
っていうぐらい重い感じでした。
未来が自分の体のことを要に告白したときの彼女の態度。
その態度に対して主人公のとった行動。
その行動が引き金となってしまった三好との関係。
そしてバイト先の店長である広美の告白。
どれも重かったなと。
特に広美の暴露はなかなかに衝撃でした。
もしかしてそれに気づいていて主人公を広美のもとに送ったのかと思われる壱香。
怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そりゃあとがきで出てきたバーテンダーさんも「全然ライトじゃないじゃないですか……」って言ってしまいますよ。
本編が重い感じだったのですが、あとがきが面白かったです(笑)
『この恋と、その未来。5 -二年目 秋冬-』感想
山城との一件で三好を傷つけ、未来の信頼も失ってしまった四郎は、父の誘いで京都を訪れた。そこで三並と西園から、未来とともに結婚式に招待され困惑する。しかし未来から真実を知らされ、以前と変わらず接してくれる和田と梵、そして広美のおかげで徐々に日常を取り戻していく。そんなある日、梵に望まない婚約者のことを相談された四郎は、未来の妙案で仲間達と団結し、彼女を助けるため文化祭で一芝居打つことにするのだが――。
ボンちゃんの婚約者はただのクズでしたね。
ボンちゃんいるのに、他の女子高生に目を向けるとか。。。
普通に性格も最低な奴でした。ご破産になって良かったです。
広美の元カノも登場。
高校生の主人公相手に手を挙げるって。。。
こっちもクズですね。
主人公の親父もそうですが、この作品はクズ男しかいないのか(笑)
あと、それなりの描写付きで普通にエッチしましたね。
前巻のあとがきで編集者から止められていたのでは(^_^;)
本巻のあとがきでは6巻目を出す目処が立たず、この巻が最後ってことになってましたが、流石に中途半端な終わり方になってます。
(想定では6巻まで書くつもりいたとのことだったので)
私は購入時点で6巻まで出ていることを知っていたので良かったですが、最初から買い続けていた人は結構中途半端な結末にショックを受けていたのかもしれません。
とりあえず最終巻が楽しみです。
『この恋と、その未来。6 -三年目 そして-』感想
高校最後の一年と四郎を残し、未来は去った。広美と結ばれた四郎は、彼女との将来のため料理を勉強し、広島に留まろうと考え始める。気が置けない友人達や相変わらずの和田、ぎこちなさはありつつも、優しいままの三好。未来だけがいない穏やかな日々を過ごし卒業を迎えた四郎は、独り立ちを前に父からの誘いで一時東京へ戻ることに。これからのことを母や姉達にも伝え、自分の未来へ歩き出した彼に、思いがけない再会の時が訪れる――。待望の、最終幕。
6巻ちゃんと出てくれと良かったと思います。
きれいと言って良いのかはわかりませんが、色々ケリをつけて終わってくれました。
本巻で二胡の好感度が急上昇しました。
二胡△(さんかっけー)
前巻でソムリエを目指しているあたりで何かあるのかなとは・・・まったく思ってませんでした(^_^;)
普通にふーんぐらいで読み流してましたよ。。。
前巻のあとがきで著者はもうライトノベルを書かないと言ってまして、本巻のあとがきでもそう書いています。
ただまだライトノベル以外の小説は書いたりするだろうとのこと。
著者の作品は他に知りませんが、別の作品が出たときにはチェックしてみようかと思います。
まとめ
ライトノベルらしからぬ作品で萌とかそういった要素はほぼないですが、一気に読んでしまうぐらいには面白かったです。
もし普通のライトノベルには飽きた、ちょっと重い話が読みたいって人は読んでみても良いと思います。
巻数も6巻と短すぎず長すぎないのでおすすめです。
今のライトノベルは長編化していて手が出しづらいものが多いですしね。