『86―エイティシックス― 2巻』ラノベ感想(ネタバレあり)
『86―エイティシックス― 2巻』のラノベ感想と言うか、備忘録です。
前巻からの空白期間を描いた内容の前編です。
以下、ネタバレありなので、ご注意下さい。
目次
序章 女王陛下は戦都にいまし
レーナ、命令違反で階級は1つ下がり大尉になっています。
それでもエイティシックスが少しでも生き残れるために支援を続けます(*´∀`*)
そしてもうすぐスピアヘッド戦隊と初めて言葉を交わした季節が来ると。
彼らはどこまで進むことができたのだろうか。せめてたおれ、眠ることはできただろうかと。。。
第一章 ワルキューレの騎行
ギアーデ連邦軍の残存兵は、レギオン相手に追い詰めらています。
が、そこに現れたのは一機のレギンレイブ。敵を一機で殲滅していきます。シンです(*´∀`*)
救援要請を受けてやってきたシンたちの部隊はノルトリヒト戦隊と呼ぼれています。
戦いを終えて帰投しようとすると、10歳ばかりの少女、フレデリカが潜り込んでいました(笑)
どうやらシンはこの少女の管制の下にいるようです。
お説教をするフレデリカをおざなりに黙らせて、仮眠につきます(笑)
先の戦いで助けられたユージンは、ノルトリヒト戦隊の士官たちの元へ行こうとします。
が、どうやらここでもエイティシックスは異物扱いのようです。。。
しかしユージンはシンの昔馴染みでした。特士校の同期と。親しい仲のようです。
そこで繰り広げれる悪口にも無関心なシンです(笑)
そこにはフレデリカもいますが、旧友同士の語らい邪魔しては悪いと、立ち去ります。
フレデリカはマスコット(勝利の女神)です。擬似的な家族を作り、兵士が逃げ出さないようにする人質と。。。
話は戦況のことに。レギオンの撃破数とこちらの死者数があっていないと。戦線が維持できている割には死にすぎている気がすると。
そこにレギオンを発見した際のサイレンが鳴ります。
二人は再び戦場へ。
戦況はあまり良くないと。。。
そして砲声。。。その弾雨にやられたユージン。。。下半身がありません。。。
シンはそれを最後に見とります。。。
そこにやってきたのはガナー。
そのオペレータは特士校の同期マルセル。なぜユージンを助けなかったのかとシンを責めます。戦狂いのエイティシックスがと。。。
それを止めたのはガナーです。共和国のクズどもと同じに堕ちるつもりかと。
ガナー、君たちのような憐れな子らを、戦いに強制はしないと。退役して今度は幸福に過ごしたまえと言います。
が、それに返事は返さないシンです。。。
代わりにレギオンが来るので、友軍と合流しましょうと。。。
フレデリカに戦況を聞きます。あまり良くないと。。。
シン、辿り着いたこの地でも、戦争の形は変わらないと。
戦野の果てでも同じ戦争が繰り広げられているとはと、特別偵察をしていた頃は思いもしなかったです。
第二章 パンツァー・リート
特別偵察は思いの外平穏で、覚悟していた日数以上を進むことができたと。できる限り戦闘を避けて、東へと進みます。
そして辿り着いた先。ジャガーノートもアンダーテイカー以外の全機を失い、次の戦闘が最後になるだろうと。
これからはアンダーテイカーを交代で乗って進むことになりました。
その背後に一機のレギオンが付いてきていると。
レイです。予備機に転送されましたが、破壊された瞬間にうまく転送ができるわけもなく、長くは保たないと。
それでもシンたちの行き着く果てを見届けるため、後を追います。
連邦までたどり着けば、保護してもらえるだろうと。
今度こそちゃんと逝くから、最後に見届けることだけは赦してくれと。。。
順調に連邦まで進んでいることを見ていましたが、友軍部隊の情報が表示されました。
レイ、まずいと。。。
シンも気づいてました。気づいた上で自分が囮になります。。。
みんなには先に進めと。この先、レギオンの声が消えると。。。
強襲を受けたレギオンは応戦を開始。そして狙うはシンのクビです。
シンも敵の狙いが自分のクビであることに気づきます。
が、機体も限界でした。
アンダーテイカーが吹き飛ばされます。。。
それを見ていたライデンたちは、銃のみを持ち生身でレギオンに向かいます。。。
しかい、当然レギオンに敵うわけもなく、シンの意識も闇に沈みます。。。
レギオン、五体の敵の無力化を確認。
シンが友軍に加われば、戦果拡大に貢献するだろうと。
が、そこに重戦車型の砲撃。友軍からの誤射ではなく、明らかに敵と認識しての砲撃。レイです。。。
シン、夢を見ます。
レイ、別れの言葉をシンに残します(涙)
目がさめると、目の前には男が。ギアーデ連邦の暫定大統領エルンストだと言います。
その日、連邦に少年兵5名が保護されたことが報じられました。
まだ生き残っている国があることを知り、湧き上がります。
また祖国で迫害を受けていたことも同情を引きました。
シン、他の仲間が無事であることを確認します。
が、みんな怒っています(笑)次、同じことをやったらぶっ飛ばすと。
悪かったと謝るシンです。
エルンスト、彼らを同情と慈悲だけで物事を決めるわけにはいかないと、調査はしています。
が、間諜の線はないと。新型のレギオン、または生物兵器のキャリアである可能性もなしと。
ほぼ1ヶ月間を空けて、エルンストはシンたちを連邦市民にしました。
まずは休んで、この国を見て、ゆっくりと身の振り方を考えればいいと。
得体が知れない。万が一。そんな理由で子供達を殺さないと生き延びれないなら、人類は滅んだ方がいいと(*´∀`*)
シンたちは外に出されます。
そこで見たのは9年ぶりに目にする平和な街の姿です。。。
そして連れていかれたのはエルンストの私邸。
そこに待っていたのは偉そうな口調の幼女(笑)フレデリカです(笑)
エルンストが預かっていると。書類上は娘だと。シンたちも養子扱いとのことです。
シンたちは早々に眠むりました。
共和国のことを聞きたかったと愚痴るフレデリカです。
エルンスト、フレデリカを元陛下と(?)
第三章 ワイルド・ブルー・ヤンダー
連邦首都にある図書館に通うシン。
そこである兄妹に出会います。
ユージンです。。。
エルンスト、シンたちが暮らしに慣れてきていることを報告で聞きます。
平和に過ごす彼らを見て、よかったと。もう従軍するなんて言わないだろうと。
が、他のみんなの考えは違うようです。。。自分たちにはそれしかないからと。。。
シン、夢を見ます。カイエです。それは黒羊に成り果てたしまった戦友たちの代表のようです。
カイエ、シンたちは行き着く果てまで辿り着いた。
そこまで自分たちを連れて行ってくれた。
でも苦しいと。。。死んだのだから還りたいと。。。
私たちを助けてくれないかと。。。
目がさめると、ユージン兄妹が。
今日は生誕祭前夜のパレードがあるから見に行かないかと。最新のヴァナルガンドも見れると。
ユージン、従軍希望で、勉強がてら見ておこうかなと言います。
ユージン、いつも図書館にいるシンが自分と同じく、元貴族で学校に行くのが気まずく、ここで特士校へ行く勉強しているとのかと勝手に親近感を得ていました。
従軍したのは、妹に海を見せてあげたいと。そのためにもこんな戦いは終わらせたいと。
シン、カイエの言葉が蘇ります。
そうだなと。休みすぎたなと。。。
他のみんなも同じでした。
帰ろうと。私たちがいるべきところにと。。。
エルンスト、シンたちにはただの子供に戻って欲しいと思っています。
が、シンたちは従軍を望んでいることを聞きます。。。
自分たちがいるべき場所に戻ると。。。
狼狽するエルンスト。。。
が、シンたちにはそれが当然だと。この一ヶ月の平穏は自分たちのいるべき場所ではないという確認でした。。。
ただ運が良かっただけと。それで足を止めてしまったら、戦い抜いて死んでいった仲間たちに顔向けができないと。。。自分たちはまだ最後まで戦い抜いてないと言います。。。
連れて行くと約束したと。戦い抜いたその果てまで連れて行くと。。。
エルンスト、反論します。生き延びたことを負い目に感じる必要はないと。
が、フレデリカが助け舟を出します。飛び立つ鳥を哀れみの檻で閉じ込めるのかと。
黙り込むエルンストです。。。
フレデリカ、発音の癖がシンの母親と一緒だと思い出します。
フレデリカの真名は、アウグスタ・フレデリカ・アデルアドラー。帝国最後の女帝でした。
フレデリカ、エイティシックスにお願いがあると。戦場に連れて行って欲しいと。いまだ戦場をさまよう、我が騎士の亡霊を討つ手助けをして欲しいと言います。
シンたちが連邦にたどり着く前に襲ったレギオンだと。
フレデリカも特殊な力がありました。見知った者の現在と過去を覗き見る力と。シンの過去も見ていました。
フレデリカを連れて行くとことに。エルンストも折れました。
ただし、特別士官学校経由で入隊することが条件と言います。
元兵卒と元士官では、戦争が終わった後、選べる選択肢は多い方がいいと。
戦い抜くと言うなら、終わった後のことも考えないといけないと。
第四章 双頭の鷲の旗の下に
連邦ではレギオンの大規模攻勢が予想されています。
若い女性士官のヴェンツェル中佐は、部隊の再編成の際、ノルトリヒト部隊を返して欲しいと。
色々反論を受けますが、目ではさっさと承認しろカナブンと(笑)
グレーデ・ヴェンツェル中佐に呼ばれるシンたち。
通達の前に1つ良い知らせがあると。他の国も存続していることを聞きます。
が、興味のないシンたちです(笑)
そして通達は悪い知らせ。レギオンの大規模な攻勢があると。
今後は、グレーデが指揮をとり、一個戦隊として、持てる戦力全てを集中できると。
シン、大規模攻勢については上申していました。
シンの予測では敵の数が多すぎると。統合分析室の予測を大幅に超えると言います。
敵戦力を過大に見積もる癖がついていると思われています。。。
グレーデ、新たな仲間を紹介すると歩き出します。
その間に、レギンレイヴはどうだと、感想を求めます。
シン、共和国のジャガーノートより、多少上等なアルミの棺桶だと(笑)搭乗者クラッシャー(笑)
ショックを受けるグレーデです(笑)
が、次の改修ではもうちょっとマシな意見を言わせて見せると。
基地を出てアスファルトの道を歩きます。
そこには共和国の四機のジョーガーノートとスカベンジャー一機。。。
半年でここまで取り返したと。。。
そしてフレデリカと共にやって来たやかましい四脚の足音。。。
ファイドです(涙)
ファイドとのやりとりで、シンにも笑顔が見えました(*´∀`*)
シンが自室に戻るとフレデリカがいます。
今朝寝ぼけて、シンをキリと呼んだことを謝りにきました。
瓜二つとは言わないが背格好はそっくりと。
半分とはいえ、同じ一族の者だからと。
フレデリカの騎士の名前はキリヤ・ノウゼン。シンと同じくノウゼンの一族です。
シンの能力も一族の血の力が大きいようです。
キリヤ、共和国にいる同胞と会ってみたかったと言っていたとのこと。
そのキリヤはフレデリカの騎士として、連邦軍と戦い、連邦軍の兵を大勢殺しておかしくなってしまったと。
無くしすぎてしまったキリヤは、フレデリカを守ることだけが全てに。。。
連邦兵士の血で血みどろになったフェルドレスを傍らにフレデリカに笑いかけるキリヤ。。。
フレデリカはそれが恐ろしくなって逃げたと。。。
そして連邦軍に捕まりました。
そこにいたのが、エルンストだったのが幸運だったと。女帝の死として吊るし上げられたのは、マントだけでした。
が、それを見たキリヤ。。。
立ち尽くしたキリヤはレギオンに。。。
フレデリカ、キリヤを化け物にしてしまったのは自分と自分を責めます。。。
レギオンがもうじき攻めてくる。その中にキリヤもいるだろうと。
フレデリカ、シンに危なくなったら退くように言います。先を考えるようにと。
第五章 クライズ・テイク・エイム
レギオン、掃討作戦を開始しました。
そしてシンがそれに気づきます。
しかも想定した中でも最悪の状況に近いと。三国に分かれると思っていた兵団の一部が連邦に向いてってきていると。
自分の能力を黙っている状況でもないと、全軍を叩き起こします。
グレーデ、第一防衛線が赤の敵ユニットで真っ赤に染まっているのを見て青ざめます。対して自軍の青の数は頼りなく、少ないと。。。
そこにシンからの通信。もう準備はできていると。懲罰ものの独断専行ですが、そんなことは気にしてられません。
グレーデ、前線を維持するように指示します。
戦闘開始です。
そして管制室でフレデリカが行えることは、キリヤを探すことだけと。
が、この戦場にはキリヤがいないと。
それをシンに伝えます。
しかし答えはありません。そしてシンの戦う姿を見て、キリの姿がフラッシュバック。。。
そのまま戦ってはいけないと。。。
第一陣の撃退は成功。
やってきた他の隊の大尉が、下がって補給を受けるといいと言います。
が、シンは第二陣が本隊だと。今下がれば陥落すると言い、本隊の撃退に出ると。
レギンレイヴは撃破された僚機から剥ぎ取って補充。
ただ戦闘を繰り返すその戦いぶりに将兵たちは、化け物めと。。。
レギオンが撤退していきました。
シン、帰投すると。
しかし、戻ってフレデリカに言われたのは大バカ者めとの叱責です。キリと同じだと。
シン、軍規違反で尋問が行われます。
レギオンの声が聞こえることもバレました。
モルモットにされることは考えなかったのかと聞かれますが、それでレギオンに敗北したのではな、元も子もないと。
今回の件は不問となりました。
シン、少尉から中尉に昇進です。が、シンにはあまり関係なさそうです(笑)
ノルトリヒト隊の隊舎に向かおうとすると、必死の形相のフレデリカが駆け寄って来ます。
すると遥か遠くから憎悪の視線が。。。
フレデリカが伏せよと叫びます。。。
超高速弾が大気を引き裂き、そして衝撃、要塞全体を揺るがします。。。
幕章 ウェン・”ジョン・ドゥ”・カムズ・マーチング・ホーム
共和国、最終防衛線陥落の警報がなります。。。
電磁加速砲型(モルフォ)、レールガンによる砲撃で、たった一機でグラン・ミュールを陥落させ、連邦軍の要塞基地を焼き尽くしたレギオンの新型です。。。
あとがき
パイロットスーツなんて飾りです(笑)
でもレーナのパイスーはそのうち見れるかもしれないと(笑)
そして86の由来はそんなのがあるんですねー
86―エイティシックス―Ep.2 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈上〉 (電撃文庫)
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