『86―エイティシックス― 3巻』ラノベ感想(ネタバレあり)
『86―エイティシックス― 3巻』のラノベ感想と言うか、備忘録です。
1巻からの空白期間を描いた内容の後編です。ようやく1巻と繋がりました。
以下、ネタバレありなので、ご注意下さい。
目次
幕章 ゲット・ユア・ガンズ
レーナ、共和国とエイティシックスが生き残るために、地雷原の啓開とグラン・ミュールを解放しようとしますが、カールスタール准将に止められます。
エイティシックスが共和国のために戦うわけがないと。
それでもレーナは最初から諦めて、殺されるのをぼんやり待つのは嫌だと。
なら好きにするがいいと言う准将。
そして准将はライフルを手にその場を去ります。
レーナ、シンたちが行き着くその場所に必ず辿り着くと。。。
第六章 オーバー・ゼア
シン、砲撃の衝撃からフレデリカに覆いかぶさって守りました。
が、窓の外に見えていた前進基地十四が消滅していると。。。
フレデリカ、キリがこれをしたのかと。。。
シンはそうならないよなと泣き出しそうな顔で聞きます。。。
当たり前と返すシン。レギオンになりたいわけではないと。
連邦は新型レギオンをモルフォと呼称。四個の前進基地と2万余命が砲撃により消滅したと。。。
レールガンの砲身換装の間に巡航ミサイルを準備。第四射直後に飽和攻撃を実施。相応の損害は与えた模様です。
が、シンによれば撃破にはいたってないと。。
三国での会議。そして腹の探り合い。。。
しかし、今はモルフォと知性を持ったレギオンの対策が先決。でもモルフォに対する有効な対処方法はないと。。。
地上兵力による排除しかないと。そしてその排除には、もっとも確実で、惜しまれぬ者を選ぶべきと。。。
ユージンの特士校の同期、マルセル。
軍病院から出ると、ユージンの妹を見つけます。
お兄ちゃんが帰ってこないと。。。
きたのははこだけと。。。
無垢な瞳に耐えきれずに目をそらすマルセル。ユージンはシンが殺したんだと。。。
モルフォの修復まで2ヶ月との予想です。
それまでに力技で攻め入るしかないと。
そして作戦が決まったことが告げられます。
シン、共和国が陥落していることに気づいていました。
少佐を助けるのは間に合わなかったなと。。。
自室に検閲されていない手紙が届いています。
差出人はニーナ・ランツ。。。ユージンの妹からです。。。
どうしてお兄ちゃんを殺したのか、お兄ちゃんを返してと。。。
シン、こぼれたのは薄い笑みです。。。
送った人物は暇なものだと。一方自分が代わりに死んでいればとも思うシンです。。。
作戦が聞かされます。やはりノルトリヒト隊がモルフォ撃破の特攻部隊に選ばれました。。。
捨て駒扱いに怒るのはグレーテです。
が、決定は覆りません。
生還確率はほぼゼロ。でもゼロではないと。。。
グレーテ、突撃作戦には傭兵たちで行かせると。シンたちは残れと言います。そして軍も辞めなさいと。
シンたちエイティシックスは、最後の一瞬まで戦い抜くと決めた誇りしかないと。だから戦うと。なにもかもを奪われたエイティシックスは、もうそれしかないと。。。
グレーテたちの言葉は、そんな最後の誇りまでも奪いとるものでした。。。
シンが特攻部隊を指揮すると言います。
シン、フレデリカに首都に戻るように言います。
が、シンたちこそ帰るべきだと言うフレデリカ。
行って欲しくないと。。。また兄様を失いたくないと。。。
グレーテ、少将に意見具申に来ます。
子供が戦場で死ぬのはどうしても嫌だと。防ぐためならなんでもすると。過去に何かあったようですが(?)
グレーテ、のろまの輸送ヘリではなく、ナハツェーラーを出す許可を出して欲しいと。
第七章 死して甲斐あるものなれば
ナハツェーラー、地表すれすれを飛行する特殊な飛行機。これに乗れば、輸送ヘリよりも早く、少しは安全にモルフォのところまで運べると。
そしてパイロットは、元空軍パイロットのグレーテ本人です。
エルンストからの通信。モルフォの撃破を期待すると。そして必ず全員で帰って来るように言います。
作戦開始です。
そしてレギオンたちも戦闘態勢に。
家族を故郷を守るため、一歩も退かない連邦軍。エイティシックスがモルフォを撃破することに期待します。
そしてナハツェーラに連れられたレギンレイヴたちは目的地へ。
モルフォを発見。交戦開始です。
モルフォは列車砲。機動性は後回しにして、砲撃能力の回復を優先していたみたいです。
が、違和感を感じるシン。全体を支える脚部よりも先に非常に重い砲を先に換装するだろうかと。
そこにこの場にいないはずのフレデリカの絶叫。それはキリではないと。。。
そして遠く離れた彼方からの砲撃。。。シン、やられたと、都市の一画が消し飛びました。
レギオンたちはシンを脅威度の高い、最優先で排除すべき敵と認識していました。。。
司令部もノルトリヒト戦隊は全滅したと思っていました。
が、シンの警告が危機一髪で間に合い、全機健在です(*´∀`*)
モルフォに反撃です。
全滅させたと思っていたキリヤは驚愕。
そしてシンのパーソナルマークを見ます。首のない骸骨の騎士はノウゼン家始祖の紋章だと。
共和国のものが生きていたのかと、くらい愉悦が湧き上がります。
ここで撃破しようとしますが、上位指揮機の命令には逆らえず、撤退させられます。
シンに追って来いと。もっと孤独になれと。。。
そしてそれを追うシンたちエイティシックスです。
第八章 ラン・スルー・ザ・バトルフロント
三国軍協同での街道回廊奪取は成功したとのこと。
シンたちはモルフォを追います。
一旦待機がてら休憩。
そしてファイドのコンテナの中には。。。敵陣の中、猫マネで誤魔化そうとするフレデリカです(笑)
仕方なくライデンの機体で連れて行くことになります。
モルフォは遥か西へ進んで止まりました。
整備のためと考えられます。
ライデン、シンにフレデリカを連れて戻れと言います。
前から頭はおかしいが、最近は輪にかけておかしいと。
フレデリカの騎士に引きずられていると。
が、シンはお前たちが連れて戻れと。足手まといを連れて行くなら、一人の方がいいと。。。
生きて帰ってくるつもりのないシン、自分は死んでもいいかのような言いように激怒するライデンです。。。
ライデン、兄を討ったのは先に進むため。討つために生きていたわけではないと。
一人で戦うなと。。。
その様子を影から他の仲間たちも見ていました。シンの様子がおかしいことも察していました。
そして自分たちも目指す先も欲しいものも本当にないと。孤独や空虚は自分たちにもやってくると。。。
キリヤは作戦区域へ到着。再攻撃は40時間後です。
シンたちが来るのが先か、人類が滅びるのが先か。。。
エイティシックスたちの損耗は思った以上に酷いと。明日一杯が追跡の限界です。
それまでには追いつけるとは思うが、保たせる努力はした方がいいと。
フレデリカ、みんなに海に行ったことがあるかを聞きます。自分はないと。行ってみたいと。
それに賛同するエイティシックスたち。が、シンはその会話には参加しません。。。
二晩目。フレデリカは眠れず、不寝番にあたっていたシンのもとへ。
シン、海を見たいとは思わないと。やりたいことも行きたい場所もないと。しかしやりたいことがなにもないことがおかしいというのは、少しわかったと。
共和国から出て支配域を進んでいた頃が楽しかったのは、いずれ終わると思っていた旅路の果て、戦野の果てに散るものと思っていたから。。。
しかし思いかけずに生き延びて得た遠い先の未来については、目指すには遠すぎると。。。
望みがないのは生きてないとことだと。。。
フレデリカの騎士を言い訳にしたと。兄の代わりの当面の目的を持ちたかったと。
フレデリカ、それだけではないと。救いを求められればそれが亡霊でも見捨てては置けない、お人好しの死神だと言います。
そして自分もキリヤが討たれるのは怖いと。
我が騎士を討ち取るために生き長らえるとおもっていたが、それがなくなったら言い訳も消えてしまう。それが怖いと。。。
それでもシンは葬ってやらねば、贖わくては進めないからと。
それは恥じることではないし、その間は共に行くものを支えとすればいいと言うフレデリカ。
シン、今はそうでも、いずれ先にいってしまうのにかと。。。
キリヤ、待機状態から覚醒し、掃討作戦を開始すると。
そしてシンたちも先に進みます。作戦三日目。どんな結末になろうと、今日が最後と。
モルフォを追いますが、レギオンたちが進路を防ぎます。
アンジュが足止め、セオが囮になって引きつけると、2班に分かれます。
そしてモルフォの近接防御兵装による攻撃。威力は減りましたが、連射可能と。。。
クレナが狙撃で引きつける間に進みます。
が、さらなる砲撃。。。
クレナがやられ、そしてライデンも脱落です。。。
フレデリカをファイドに乗せて先に進みます。シンがやられたら必ず連邦へ送り届けるようにと。
第九章 久しく待ちにし
キリヤとシンの対決です。
シンの動きに驚愕するキリヤ。しかし、そうでなくては面白くないと。
フレデリカはその二人の戦闘を見守ります。
ノウゼンの一族の戦士たちを知っていますが、それでもシンは別格と。人だった頃のキリヤならシンが勝つだろうと。
しかし相手は人ではありません。。。かなり分は悪いです。。。。
長射程の弱点は懐に入ること。しかしそれをいかんと言うフレデリカ。キリヤは近接特化のオペレーターだと。。。
射線がシンを捉えます。。。
が、それをライデンが助けます。
しかしレールガンの一撃がライデンを直撃。。。脱出できたかはわかりません。
シン、これは詰みかもしれないと。
しかしそこに新たな同調者が。それは共和国との同調。。。(涙)
こちらを援護してくれます。モルフォに一斉射撃。モルフォの動きが止まります。
その隙にシンが最大戦速でモルフォへ!
キリヤは笑います。自分にはもう戦いしかないと。
シンを迎撃します。俺と同じように何もないお前も、俺のようになってしまうくらいならと。。。
シンを襲ったのは近接戦闘用ワイヤー。
シンの近接戦仕様の兵装では除去できないと。
無線の向こうの声が、こちらでなんとかすると。。。
そして再びミサイルが飛来します。それも切断されますが、中に入っていたのは燃料。
さらにナパームで焼きつくします。
が、モルフォはまだ動きます。
シン、モルフォの背中に張り付き、フレデリカにお前の騎士はどこにいるかを聞きます。聞かなくてもわかってはいますが。。。
フレデリカ、シンとキリヤ、そしてレイ(?)が一緒にいられたかもしれない光景を幻視。。。
フレデリカ、覚悟を決めてキリヤのいる場所を示します。。。
シン、パイルドライバをモルフォにセット。
が、モルフォも最後のレールガン。相打ちに持ち込む気です。。。
しかしそこに拳銃の銃声。フレデリカです。
キリと呼びかけるフレデリカ。銃口を自分のこめかみに当てます。
モルフォ、姫様と、レールガンの稲妻が消えます。
その瞬間シンが引き金を引き、モルフォが内部から燃え上がります。
そしてモルフォは自爆。
モルフォを倒しましたが、シンはまたおいていかれてしまったと。。。
戦い抜くのが自分たちの誇りだとおもっていましたが、ただ死に場所を求めていただけと気づきます。
モルフォを追ったのも、結局は戦場に戻る言い訳だと。
が、それは違うと言うフレデリカ。死んだ仲間たち交わした情が熱くて痛くなっているんだと。抱えきれないならしばらく預かるから少しは周りを頼れと。。。
いつまでもここにはいられないと、その場を後にしようとします。
コクピットを閉鎖。しかしスクリーンに映ったのは、白銀の髪と瞳の、紺青の軍服の少女です(*´∀`*)
機体越しに通話します。お互いに誰だかはわかっていません。。。
が、話しているうちにシンは気づきました。
それを明かす前に、レギオンたちが向かって来ていると。
そこでレーナとは別れてしまいます。
そしてシンも戻ることに。
仲間たちは無事でした(*´∀`*)
そしてフレデリカにはレーナのことは気づかれてました。
名乗らなくてよかったのかと。
まだ名乗れないと。追いつくといわれたのに、追いついて辿り着いた先がこんなありさまじゃあんまりだと。
フレデリカ、シンに答えは出てるじゃないかと。
レーナが進むに相応しい景色があるなら、シンの目指す場所は。。。
終章 ウィル・ミート・アゲイン
レギオンは撤退していきました。
なんとかなりましたが、楽観はできる状況ではないと。
こちらの損耗も激しいです。。。
次同じ攻勢があれば支えきれないと。。。
戦力を見直す必要があると。
防衛線を維持しつつ、レギオンの重点を排除する独立機動部隊を設立、運用すると。
それを任されたのはエイティシックス。
シンは大尉に昇進です。
シン、ユージンの墓参り。どうして戦うのかの答えを聞かせにやってきした。
正直まだよくわからないと。
でも最期まで行くと約束したあいつらに見せたいものは戦場ではないことはわかったと。そしてそこにはレーナも含まれます。
海を見せたいと思うと。見たことないものを、見せられたらと。戦う理由は今はまだそれでいいと思うと。
そして前巻の続き。
シンとレーナの再開です(*´∀`*)
と言ってもレーナはシンの顔を知りませんが(笑)
レーナ、これからは私も一緒に戦いますと(*´ω`*)
あとがき
初期プロットから残っている要素は敵はレールガンだけと(笑)
次巻はライトな話だとのことです。
86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉 (電撃文庫)
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