『グランクレスト戦記 5巻 システィナの解放者 (上)』ラノベ感想(ネタバレあり)
『グランクレスト戦記 5巻 システィナの解放者 (上)』のラノベ感想と言うか、備忘録です。
システィナ編の開始です。
ヴィラールの意思をつぎ、アルトゥーク条約の盟主になることを誓うテオです。
外伝はマリーネとアレクシスの出会いのお話です。
以下、ネタバレ全開なので、ご注意下さい。
プロローグ
ミルザー、アルトゥーク全土を領することに。
ミルザーの従属聖印を授けられたセダルは、領地を与えられ、集落へ向かいます。
そして宴会。が、朦朧とした中で、武装した男たちが乱入。
セダルは逃げ出しますが、そこにはオイゲンが。セダルは刺され息絶えます。
オイゲン、アルトゥークを征服するのがどれだけ難しいか思い知らせてくれると。。。
第1章 条約
1
ラシックの城に、ヴィラールを盟主とした君主が集まります。
アルトゥーク条約の締結です。
そして誰が盟主になるかと。
セルジュは辞退。ラシックがふさわしいと。
しかし、ラシックはテオの爵位を預かっていると。テオが盟主にふさわしいとの考えです。
が、反対の声が上がります。
そしてテオ、タイミングを見計らい、予定通り、一年以内にシスティナをロッシーニから解放すると誓います。
みんな無理に決まっていると失笑。。。
納得はしてませんが、それが為されれば、テオを盟主として認めることに。
そして次はどう同盟の侵攻を止めるかと。
2
ミルザーのもとに従属を申し出た君主は一人もいません。
まずは周辺の街や村を支配していくしかないと。根気強く従属を呼びかけるように言います。
そしてマリーネから、レガリアに侵攻して欲しいとの要請があります。
レガリア侵攻の軍略を、魔法師のテリウスに任せることに。
ミルザーに対しても震えながらも進言したことが評価されたみたいです。
7日後、ダルタニア軍が出発。
ミルザーもテリウスの手腕を認めます。
ミルザー、ラシックを討てば、条約も崩壊するだろうと。
セルジュなど相手にも思っていません。
セルジュを討つと、突撃しようとします。
テリウスが相手の布陣が不自然と止めますが、それを聞かずに突撃開始です。
罠にかかり、戦況は少し不利になりますが、それでもミルザーが動揺することはありません。
セルジュは退却を命じます。
ミルザー、セルジュを全軍で追うと。
しかし前方にはラシックの軍が。。。
ミルザー、ラシックの首をとると。
4
ラシック、厳しい戦いになるのは覚悟するしかないと。引くわけにはいかないと。
ミルザーとラシック、激突。
紙一重の攻防。ラシック、ミルザーはやはり恐ろしい男だと。
その後、ダルタニアの軍は後方へ。
ラシック、進軍してレガリア軍と合流すると。
が、ミルザーと戦う気は無いと。ミルザーとの戦いは出来る限り避けるべきと。
行軍の目的は、レガリアに侵攻してきたダルタニア軍を押し返したという事実を残しておくと。そしてアルトゥークの領民にダルタニアが負けたと言う噂を流しておきます。
激戦から数日後、ミルザーは城に戻ります。
その間にアルトゥークの領主が領民に殺され、そしてレガリアの戦いに負けたという噂も流れています。。。
領民すべてが敵だと、これほど厄介とはと、めずらしくため息をつくミルザーです。
5
スタルクの領主は、ウルリカに。
そして同じ内海に位置するハマーンは、スタルクに入植したノルドの民から襲撃に怯えています。
どうするかと、ハマーンの女王エドキアは、新しい契約魔法師に聞きます。
新しい契約魔法師は、ラウラでした!
ラウラがヘルガに渡されて飲んだのは、仮死状態にする薬だったと。
この国を守るのが、ヴィラールの意思だと思うラウラです。
そして財産をすべて、ノルドに明け渡すことを提案。財産を奪えば引き上げていくだろうと。
命大事にです。
エドキア、裸になっても魅力的かをラウラで確かめると(笑)背徳の女王の名は伊達じゃありません(笑)
そしてハマーンにノルドの船団が上陸。
ウルリカ、自分の野心のためにも暴れまくってやると意気込みます。
が、それも戸惑いに変わります。
財宝を持っていかと言わんばかりです(笑)
ウルリカ、役目は十分に果たしたと考え、スタルクへ戻ります。
6
マリーネは、ブルタヴァへ侵攻。
しかし城内の士気は、極めて高いと。
マリーネの評判は良くないです。
わずかな期間でブルタヴァの領民に受け入れられ、兵士にも死を覚悟させるテオという君主は恐ろしいなと。
やはりあの時に味方にしておくべきではとなかったかとアウベストに笑いかけます。
そして戦う前に一度会っておきたいものだと。
アウベストが降伏勧告を装って、会談を設けます。
シルーカからその話を聞くテオ。今更何を交渉するのだろうと。
シルーカ、テオに興味があるのではないかと答えます。
なら会ってみようと言うテオです。
シルーカもアウベストに会えることが嬉しいと。
そして交渉の場へ。
シルーカ、アウベストに抱きつきます。
そしてテオとマリーネは初対面。
テオ、マリーネを噂と違い優しそうに見えると(笑)
そしてアレクシスがまだマリーネを想っていることを伝えます。それが伝えたかったと。。。
が、二人の結婚は時代が許さなかったと。
それが闇で蠢くものたち。。。
マリーネが目指しているのは、君主ではなく、法が支配する時代です。
テオ、マリーネに皇帝になってもらいたい気になると。
でもそれだと血が流れすぎると。
テオ、マリーネの捨てた理想をもう一度目指すと。アレクシスと結ばれるべきと伝えます。
それはヴィラールにも言われたと告げるマリーネ。
ならなおのこと、アルトゥーク条約は、その実現を目指さねばと。
会談は終了です。
テオ、なんとかアレクシスと結ばれて欲しいと思います。
それには奇跡が必要と。シルーカに奇跡を起こしてくれないかと。
シルーカ、奇跡に挑戦です。道を示すと言います。
テオ、シルーカを抱きしめて、キス(笑)
マリーネに何が大切かを思い出して欲しいと。
そしたその挑発に、マリーネは、悔しそうな表情。。。
7
開戦です。
ヴァルドリンド騎士団が動くまで、戦いを長引かせるようにとペトルに動いてもらいます。
ペトルがまた困難な任務をこなして、ヴァルドリンド騎士団を動かすことに成功です。
なんとかヴァルドリンド騎士団の猛攻に耐えます、
しかし、明日は保たないかもと。。。
するとなぜかヴァルドリンド騎士団は退いていきます。
その理由は、クルートが、ノルドの海洋王エーリクが率いる同盟軍を敗走させたと。
耳を疑うシルーカ。奇跡が起こったとしか思えないと。
ノルドが敗れたため、クルートの軍を無視できなくなり、退いていきました。
主戦場は北に移り、争いは膠着するだろうと。
システィナへ渡ろうと言うシルーカです。今がその時と。
クルートが勝てたのは、諸侯らに呼びかけて、傭兵隊を雇わせて派遣させたと。武力では同盟に劣っても、経済力では連合が上です。
しかし、クルート、国庫は空になり、エーラムに借金。だが、今は金を惜しむつもりはないと。背水です。。。
そしてエーリク、陸はヴァルドリンドに任せ、海で立て直すと。
第2章 上陸
1
小型の船には、テオとシルーカはもちろん、アイシェラ、アーヴィン、ルナ、エマ、プリシラが乗り込んでいます。
いよいよシスティナです。もっと早くに行くのかと思ってましたが、結構長ったですね(笑)そりゃ上下巻にもなりますか。
そして出航。シルーカは早速船酔いでダウンです(笑)
2
航海は順調に進みます。
波も穏やかになり、シルーカも動けるように(笑)
そして翌日はシスティナの海峡に入ると。
その前に英気を養うため、宴会です。
3
ここからは魔の海と。
シルーカ、嫌な感じがすると。
混沌潮が発生しています。
渦の中心から離れることに。
しかし、渦から逃げられる様子はありません。
シルーカ、この船は諦めようと。小舟に乗り換え、それを飛ばすと言います。
文字通り、魔法で小舟を浮かせ、飛ばします。
そして陸へ。テオ、帰ってきたんだと。。。
しかし準備していた荷物はほとんど船に置いてきてしまいました。
予定を変更してシスティナの首都ラクシアの街へ向かうことに。
英雄テオの帰還をどう広めるか。それをラクシアで名乗りをあげることで、ロッシーニが勝手にテオの存在を広めてくれると。
4
ラクシアへ到着。
テオ、故郷に戻ったせいかいつもと様子が違います。
中心街へ入ります。
外のスラムとは違い、中心街はエーラムを思わせるほど閑静で綺麗と。
食事をすることに。
そこにはペデリコの息子サルヴァドル・ロッシーニがいます。
そしてテオ、コルネーロを名乗ります。おまえたちロッシーニを滅ぼす者と。
ただ、この場は退きます。街の住人は巻き込みたくないと。
ロッシーニに血の忠誠を誓っている者は冷酷非情になります。
網の森に逃げることに。
しばらくは逃げ回り、ロッシーニが勝手に話を広めてくれるのを待ちます。
5
サルヴァドル、ペデリコにテオのことを報せます。
サルヴァドル、テオを自分にやらせてくれと。無類の女好きで、シルーカたちを狙っているのでしょう。。。
そこには黒き魔女のヤーナが。テオに恨みのあるヤーナも動きます。。。
そしてペデリコがもっとも信頼しているのが、次男のジュゼルと。
暴力的な長男のドーザ、享楽的な三男のサルヴァドルとは違い、聡明で現実的とのこと。
第3章 逃亡
1
巨大蜘蛛が住み着いた網の森。しばらくはこの森に身を隠すことに。
水場や食料を探します。
が、早速巨大蜘蛛の襲撃が。
プリシラが穴の底へ落ちます。そこには掌サイズの蜘蛛たちが群がります。
バルギャリー殿下の出番です(笑)目を輝かせて蜘蛛を引き裂きます(笑)
そして巨大蜘蛛もテオたちが撃退。
2
双子から集落を発見したとの報告があります。
集落へ行くことに。が、やはり歓迎はされてないと。
テオ、ロッシーニ家を打倒するため、力を貸して欲しいと言います。
が、嘲笑する男たち。。。
協力するつもりはないと。
憎いが、それ以上にロッシーニ家が恐ろしいと。。。
テオたちに森を出て欲しいと告げます。
テオ、森を出て、島の南に出ると。
3
サルヴァドル、手勢を率いて、島の西へ。ヤーナも一緒です。
そしてサルヴァドル、村を焼けと。テオたちを匿ったことにして、奴らを匿うとどうなるかを見せしめると。。。
テオ・コルネーロに味方する者に死を!と非道を働き続けます。。。
4
テオたちは島の南へ。
そして村に着くと、北の村が焼かれたことを聞かされます。。。
おまえたちが来たせいだと。。。
ロッシーニ家を倒して欲しいなんて、誰も望んでないと。
その言葉に衝撃を受けるシルーカです。。。
テオ、ここからすぐに立ち去ると。しかし、奴らが支配し続ける限りこの状況が続くんだと。それを変えるために戻ってきた。そのために戦い続けると言います。
そしてこのまま村々をめぐり、同じようにテオの決意を伝えて行くしかないと。
それで人々が立ち上がってくれる気がしなくなったというシルーカ。
それでもやるしかないと。。。
しかし、どこの村も同じ様な反応です。
そしてテオの生まれた村へ。
テオの父親は秘密の穀物庫を作り、それを村人に配っていたと。しかしそれを密告され、テオの父親は見せしめに殺されました。。。
テオ、村への復讐も考えました。でも悪いのはロッシーニだと気づいたと。
そして森で魔物に襲われ、なんとか退治。その混沌を取り込むとひどい苦痛に襲われたと。そして願ったのはこの村を守りたいと。すると聖印が輝いていたと。
その時、テオは守護者の君主になりました。
そしてテオは他の村と同じように話をして立ち去ります。
が、幼馴染のレベッカがテオを追って抱きつきます。シルーカ、内心穏やかではないです(笑)
レベッカ、二人で話がしたいと。テオを連れ出します。
シルーカ、アーヴィンと双子にテオをお願いと。
シルーカの予想が正しければ、相手は人数をそろえているはずと。。。
そしてシルーカは村の中心へ。
5
テオ、奴らはキミになんて言ったんだと聞きます。
サルヴァドルに言われ、街に連れて行ってもらえることを約束してもらったと。
そしてサルヴァドルと対面。
矢を放たれますが、それを防ぎます。
女の扱いは得意だが、戦は慣れていないなと挑発。
そしてシルーカが村の人たちを連れてやってきました。
テオの行いと、シルーカの説得に村人が応じてくれました。
テオ、始めようと、ロッシーニ家の支配に終止符を打つための戦いを!
6
二つの軍勢は、乱戦に。
シルーカは、ヤーナに注意を払います。
ヤーナ、空中戦を挑みます。
シルーカはアイシェラを連れて空へ。
ヤーナはグレムリンを召喚。シルーカの飛行能力を奪います。
シルーカが落ちますが、アイシェラを飛ばし、ヤーナの箒を壊します。
ヤーナも墜落。
サルヴァドルもテオに苦戦していて、分が悪いと逃げるヤーナ。
そして暗殺者のボルツはアーヴィンと双子には敵わないと撤退。が、必ずアーヴィンは倒すと。暗殺者には暗殺者の戦い方あると。。。
サルヴァドルもこのままではまずいと。兵士を犠牲に逃げ出します。
テオ、ここで逃がすわけにはいかないと、サルヴァドルを追います。
しかしサルヴァドルの行く手を阻んでいたのは。。。レベッカです。。。
レベッカは刺されて力尽きます。。。
しかしその時間で、テオはサルヴァドルに追いつき、背中を剣を突き立て、トドメをさします。
テオ、レベッカに幸せになって欲しかったよと。。。
ロッシーニを倒すまでに多くの人が命を失うことになる。それでもテオは訴え続けると。。。
が、この勝利だけでは大きな波にはなりません。
シルーカ、魔境をひとつ鎮めてみせるのがいいかもしれないと提案します。
それならば、混沌渦だと。あれのせいでこの島から逃げ出せないとあきらめていると。
難しいが、やってみる価値はあるというシルーカです。
外伝 エーラムの恋
マリーネとアレクシスとの出会いが書かれた外伝です。
アレクシス、マリーネに一目惚れ(笑)
会ってすぐに愛を囁きます(笑)
マリーネは軽い女と見られてご立腹です(笑)
が、毎日届くアレクシスからのラブレター(笑)
しかしその内容は巧みで、好感を覚えるマリーネです(*´ω`*)
が、交際する気は無いと断るつもりのマリーネ。
しかし、花を届けにきたと、アレクシスは石を並べて、薔薇を描きます。
それを一人、一晩で完成させたと。
マリーネ、面白い男と。花のお礼をするために夜会にでます。
ウルリカと一緒に夜会へ。
そこで酔った男に絡まれるマリーネ。
それを仲裁に入ったのはアレクシスです。
が、男の拳を受け、倒れるアレクシス。
マリーネは、男の股間を蹴り飛ばし、アレクシスを抱えて客間へ(笑)
目がさめるアレクシス。
お互いの身分はわかっていました。
マリーネ、自分たちが結ばれることはないと。
でも、花のお礼とアレクシスに初めてのキスを捧げます(*´∀`*)
ただし、手紙はもう送らないでと。会うつもりもないと。。。
部屋を後にするマリーネです。
が、マリーネ、自分の気持ちに気付いてしまい、戸惑が。。。
一方、アレクシスは悲しみで、死を礼賛する詩を作ったりと(笑)
その二人を見て両家の侍従は、二人を合わせようと。
マリーネ、アレクシスに会い、アレクシスの言う統治を聞いて、自分の考えがゆるぎます。アレクシスは心を満たすことがもっとも大切だと考えています。
心のない統治を想像し、ぞっとするマリーネ。。。
そしてマリーネ、アレクシスの妃になることを決意。
それから5年後、エーラムの大講堂で挙式を挙げることに。。。
あとがき
プロ25年目!すごいですね。。。
開始当初のラストはこのシスティナ編と。
でも終わりに向かう気配は一向にないと(笑)
真のラストまでシリーズを続けられそうと言う事で良かったです(*´∀`*)
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