『グランクレスト戦記 6巻 システィナの解放者(下) 』ラノベ感想(ネタバレあり)
『グランクレスト戦記 6巻 システィナの解放者 (下)』のラノベ感想と言うか、備忘録です。
システィナ編完結です。テオはようやくシスティナを。。。しかし悲報が。。。(涙)
以下、ネタバレ全開なので、ご注意下さい。
第1章 大渦
1
ロッシーニの城の地下室。
長男のドーニが、サルヴァドルを見捨てた男たちを痛めつけています。
そしてペデリコがドーニとジュゼルを呼び出し、マルザに続く村が出てきていないかと聞きます。
今のところはないと。
しかし、一刻も早く事態を収拾しなければ、反乱が全土に広がり、そうなれば終わりだと。
ジュゼル、テオを殺すことは絶対と。。。そして反乱に手を貸さなければ税を減らすなどすべきと。
ジュゼル、本音を言えば普通の統治に戻したいと言います。
が、それこそ今さらだと。。。ドーニが出ることに。
ただし、十分な兵を用意して食客たちも連れて行けとペデリコに忠告されます。
とりあえずは納得するドーニです。
二人とも部屋を出て行きます。
ペデリコは、サルヴァドルを失い深い悲しみを感じます。。。
大勢から憎まれているからこそ、家族の団結が必要と。
二人の息子の無事を祈ります。
2
シルーカたちは、マルザ村に砦を作ります。
他の村人にも声をかけますが、集まる様子はありません。
そしてテオ、いつかここに城を作りたいと。この村だけは自分で治めたいと言います。
シルーカ、いつかここに戻るにしても、大陸の戦争を終わらせないといけないと。その前にロッシーニ打倒です。
それには人々に立ち上がって貰う必要があります。
そのためにも魔境を鎮めるのはいいアイデアと。
混沌渦を鎮めるという困難を乗り越えれば可能性はあると。
そしてかつて魔法師協会にクラーケンを即時召喚できた者がいたことを思い出すシルーカです。今は消息不明と。それを残念に思うシルーカです。
アーヴィンが戻ってきて集めた情報を聞きます。クラーケンの噂があると。
船を囮にして魔物を呼び出す作戦はどうかと。
渦に逆らって岸に寄せることができれば。。。
船を出してみて渦の底を観察することに。
3
砦から離れた森にボルツとヤーナが潜んでいます。
ヤーナ、自分のついてなさを愚痴ります。
ヤーナ、双子を引きつける間に、ボルツがアーヴィンと戦う話を持ちかけます。
双子を殺し、ボルツがアーヴィンを殺せば、テオとシルーカを殺せるでしょうと。。。
4
シルーカ、囮の船を出します。
そして空から渦の中心を観察。
見えたと。かなり疲弊したシルーカです。
気力を振り絞って陸へ戻り、テオへ報告。
混沌渦を発生させているのは、カリブディスと。
かなりの大物だったので、倒すしかないと。
テオの提案通り、釣ってみることに。
船以外の餌を用意します。化け鯨のケートスを召喚してそれで釣ります。
翌日、ケートスを召喚して、カリブディスをおびき寄せます。
そして目指す入り江へ到着。
全員で迎え撃つことに。
5
巨大なタコの怪物です。
全員で攻めます。
奮戦しますが、このままだと沖に逃げられると。
そこに双子が、傷口から体内に潜り込みます。
苦悶するカリブディス。双子の捨て身の攻撃が、とどめをさしつつあります。
そして横倒しになる怪物。
双子、勝利の雄叫びです!
陸からも歓声が上がります。
そしてテオが混沌渦を鎮めた噂はあっという間にシスティナ全土に広がります。
英雄テオをロッシーニから守れ!とテオのもとに集まるのでしたヽ(´▽`)ノ
第2章 解放
1
ペデリコたちのところにも噂は届きます。
ただちに軍を発し、テオを討ち取ると、ドーニが向かいます。
ジュゼル、たとえドーニが勝っても、ロッシーニに未来はないかもと。
ロッシーニは混沌渦が作っていた檻に守られていましたが、今はその檻もありません。
この機に、統治の仕方を根本から変えるしかないと。でもそれもドーニが勝ってから。。。
2
ドーニは五千の兵を率いてラクシアをたちます。ロッシーニ軍の兵士たちはドーニが負けるはずないと。。。
一方、テオたち反乱軍もラクシアに向けて出発。
ロッシーニのオルメタか、テオのパトリオットか。。。
そして両軍は睨みあったまましばらく動きません。
アーヴィン、ボルツの気配を感じるようになり、焦りを覚えます。乱戦の中で近づかれたら厄介と。
そして双子が魔女の気配を感じ、近くにいると。
アーヴィン、双子とともに出向くことに。
暗殺者の手強さはわかっています。が、こんなところでは死ねないと。
そしてアイシェラも邪紋使いを相手に、一人では厳しいと。
そこにやってきたのは、大蜘蛛の森にいたブルーノたちです。
約束通り、力を貸しに来てくれました!
3
ボルツ、アーヴィンたちがやって来たと。
ヤーナは悪魔を召喚。それを双子に相手させ自分は文字通り高みの見物と。
そして戦闘開始です。
ボルツは短剣に毒を仕込んでいます。かすれば終わりと。。。
が、相手の攻撃を全て防ぎきるアーヴィン。
そして相手の毒を自分の刃に絡みとり、反撃開始。
アーヴィン、詰んだと。相手に狙い通りの一撃を加えます。
が、しかし相手の攻撃もアーヴィンの左の脛を擦ります。。。
どんなに先読みが優れていても、なんの前触れもなく起こることには対処できないと。。。
気配を消し、意識を無にすることができると。。。
アーヴィン、ボルツの名前を聞き、オレももうすぐだなと。。。シルーカの幸せを願います。。。
4
双子は人狼の姿になり、悪魔を中心にぐるぐる回ります。
攻撃をしますが、悪魔の結界に防がれます。
さらに闇の炎が襲います。
双子、ヤーナの高さまでは全然届きません。
が、結界を利用し、ヤーナのところまで跳躍。ヤーナの背中を深く切り裂きます。
が、ヤーナはなんとか箒に留まり、上昇。
しかし、悪魔の支配も解けてしまったと。
宴は終わりと。ついてない人生だったと。
どうせ死ぬなら一人でも道連れにしてやると、向かったのはテオのところへ。。。
双子、アーヴィンのもとへ。
毒が回っていると。双子、あれしかないと。
ルナはアーヴィンを新たな傷口を作り、エマが自分の血を流し込みます。
人狼の血は再生能力もあると。
意識は戻りませんが、息は落ち着いたように感じます。
双子はアーヴィンを抱えて戻ります。
5
両軍の戦いが始まります。
テオは短い演説をし、聖印を掲げます。
号令ととも前進です。
ドーニも聖印を掲げますが、スラムで徴募した兵たちは戦旗を手にしません。
敵の倍の兵力を見て動揺しています。
か、ドーニ、自ら突撃して、全軍を奮い立たせます。
両軍激突。乱戦になります。
そしてテオとドーニが剣を交えます。
テオ、手強いなと。
ドーニ、防戦一方かと挑発。しかし、テオは最後に立っていた方が勝者だと。
一方、アイシェラは敵の邪紋使いの部隊に踊り込みます。
思っていたよりも雑魚だったわねと。
そしてドーニとテオの戦いの趨勢は、激闘を広げる中央ではなく、両翼で決し始めていました。
両翼が崩れ、テオ軍が中央を押し包みます。
ジュゼル、それを見てこれまでだなと。
ジュゼルができるのは兄の最最期を見届けるだけと。。。
ドーニ、荒い息をつき、テオを化け物かと。
テオ、降伏したらどうだと言いますが、ドーニはまだ負けてないと。
が、テオの放った拳がドーニの顎を捉えます。
そして奪った短剣で腋を突き刺します。
ドーニ、自分の死を悟ります。
そして聖印を消し、兵らの降伏を認めてくれと。
それを承諾するテオです。
ドーニ、テオにかつてのコルネーロと同じだと。人気をとるのだけが上手いだけの領主と。。。そして力尽きます。
次はペデリコです。
6
ヤーナ、テオに箒を投げつけます。
が、シルーカがそれに気づき、流星の魔法で防ぎます。
そして落下しているヤーナを助けます。
生きたままエーラムの調査委員会に引き渡さないといけないと。
7
ラクシアの中心街は、テオ軍ではなくスラムの住人によって攻撃されてます。
ジュゼル、ペデリコに戦況を報告。
テオ軍が来たら降伏するしかないと。
ペデリコ、是非もないと。領主としての最期の務めを果たすと言います。
そしてジュゼルに逃げろと。同盟に身を寄せて反撃の機を伺うのだと。
が、無理だというジュゼル。
テオたちに自分が有益な人物であることを主張してみると。
テオに賭けてみるといいます。
そしてロッシーニの汚名をそそぐことができるかもしれないからと。
ジュゼル、ペデリコと抱擁を交わします。。。
そしてテオ軍が到着。
8
スラムを制圧してから中央街に向かうことに。
城門から現れたのはジュゼル。
無駄な血を流さない交渉だと。
テオ、ロッシーニを滅ぼしたいとは思っていないと。
かつての英雄ジュード・コルネーロの最大の従属君主はロッシーニだった。その昔に戻したいと思うと。
古き良きシスティナを新しく築き直すと。
ジュゼルを従属君主に。交渉の成立です。
ロッシーニからテオへの統治が速やかに進められます。
第3章 悲報
1
アーヴィン、シルーカに起きろと命令されて目を覚まします(笑)奥様(笑)
半月も眠っていたと。
双子、人狼にもなれるよと言います。さあ変身だ(笑)
シルーカ、しばらく寝ていなさいと命令です。
2
ヤーナは地下牢につながれています。
そこに人の気配が。聞き覚えのない女の声。
なにか願いはないかと。テオとシルーカを殺してと言いますが、それは無理と。今はと。。。そして気配が消えます。
ヤーナ、二人に災いが降りかかることを祈ります。
3
オイゲン、妻のデアドリからテオがシスティナを解放したことを聞きます。
そしてヴィラールの意思を継ぐテオがシスティナを解放したことを、アルトゥークの人々に広めると。
その日からアルトゥーク各地で遊撃戦が激しさを増しました。
そしてダルタニアが築いた千人砦を焼き討ちにします。
4
何という様だとミルザーは激怒。千人もの兵がいて一日も持たないとはと。
テリウスもまずいと。この規模の反乱が各地で起これば、これまでと比べ物にならない犠牲がでると。
原因はテオがシスティナを解放したことです。
アルトゥーク条約の盟主になり、ダルタニアを一掃すると人々は信じています。
テリウス、領民を殺すことを進言。
ミルザーはその献策を取り上げることに。
ミルザー、アルトゥークの住民に覚悟を見せてやると。
そしてまずは白き魔女の集落を目指して進軍です。
住民全員が敵だと思えば気が楽と。
そして白き魔女の長老ゼルマは常闇の森へ逃げています。
人狼の集落にもダルタニアが攻めてくる噂は流れています。
人狼の王になったジードの嫁にはコリーンです。
イオンはディミトリエを追って集落を出ました。
人狼たちも隠れることに。
5
ダルタニア軍は魔女と人狼の集落を襲います。
が、どちらも人はいません。
ミルザー、焼き払えと。
そして次はオイゲン。。。
オイゲン、これまでと。領民を犠牲にしてまでは戦えないと。しかし十分に時間は稼いだと。我らの勝ちだと言います。
ミルザーを討ちに出ると言います。
そしてデアドリもいっしょにの覚悟をしていましたが、子ができたとことを告げます。
オイゲン、でかしたと(笑)
実にめでたいと。今日は死ぬのに最良の日だと。。。
そしてついて行くという君主たちです。
勇猛を思い知らせてやると。。。
6
オイゲンたちはダルタニアの軍を襲撃。
そしてミルザーとの対決です。
ダルタニア軍数千が、オイゲン率いる数百に斬り込みます。。。
両軍は正面から激突。アルトゥークの君主、兵士らはみな笑いながら死んでいきました。最良の日に死ねたことを心から満足しながら(涙)
オイゲン、ミルザーに挑みます。血まみれになりながらもミルザーに一太刀あびせんと。
ミルザー、見事だったと。。。
アルトゥークの遊撃戦はこの日が最後となりました。
アルトゥークの住民に、オイゲンの言葉が広まり、ダルタニアの支配を受け入れます。
しかしオイゲンの死を悲しみ、ミルザーの暴挙に怒り、そしてひとりの英雄の帰還を待望します(涙)
7
システィナの統治を始めて3ヶ月。
テオは准伯爵に。
約束の期日までに戻れば、ラシックとの約束も果たせます。
条約の君主たちも異論はないだろうと。そうすれば公爵を名乗れるほどに。。。
そしてデアドリからの連絡。オイゲンが戦死したと。。。
テオ、ロッシーニの次はミルザーだと思っていたと。
ミルザーは覇道を。テオは王道を。二人の道が交わることはないと。。。
あとがき
次巻、テオとシルーカの物語は再び大陸ですね!
ミルザーとの対決、楽しみです。
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