『グランクレスト戦記 7巻 ふたつの道 』ラノベ感想(ネタバレあり)
『グランクレスト戦記 7巻 ふたつの道』のラノベ感想と言うか、備忘録です。
いよいよミルザーとの決着が・・・!
以下、ネタバレ全開なので、ご注意下さい。
プロローグ
システィナの領主がテオになって4ヶ月。
人々は絶望を克服し、貧しくはあっても平和な暮らしを築こうとしています。希望に満ちた未来が開けていると。
そしてシルーカ、オイゲンの死を聞き、一刻も早くテオを大陸に戻そうと奔走してますが、やることが多く実現できていません。。。
そんな中、ラクシアの港に大船団が姿を現します。
ダルタニアの船だと。。。
あれがミルザーなら勝ち目はないと。相手の出方を待つことに。
先頭にいる男が声をかけてきます。
男の名前はエンデール・セリク。ミルザーは胃腹の弟と言います。
テオにダルタニア奪還の力を貸して欲しいと。
第1章 魔都
1
ミルザーの軍がレガリアに侵攻。
レガリア領主のセルジュを執拗に追います。
セルジュは戦うたびに敗れ、なんとか逃げ延びてきましたが、それもいつまでもつかわからないと。
エレット、この状況を打開するにはテオに帰還してもらう以外にないと。。。
2
テオの要請でラドヴァンがシスティナへやってきました。
テオは近々大陸に戻るつもりと。
数日中に魔法師協会から使者が来て、ヤーナをエーラムに護送することに。
それに同行することになっていて、そのままエーラムからブルタヴァに向かうと。
その間の留守をラドヴァンにお願いしたいと言うことです。
そしてラドヴァン、テトに従属します。
3
テトとシルーカはエーラムに到着。
テオたちがエーラムを回っている間に、シルーカとアイシェラは、メレテス一門と魔法大学の学長を訪ねることに。
4
シルーカ、門主であるティベリオ・メレテスに会います。
まずは素直に謝罪。そして良い君主に巡り会えたと。
しかし黒魔女を捕らえたことは手柄ではあるが、不都合だった者もいると。。。
大講堂の惨劇が起きたのは、混沌が終わり秩序の時代が来ることを恐れたされるパンドラという秘密結社の仕業とされています。
しかし、魔法師の時代が終わり、君主の時代が恐れたと言い換えれば、異なる犯人像が浮かび上がります。。。
この件にはもう関わるなと。
選別からシルーカを救ったのはティベリオでした。異端をすべからく選別することに疑問を持っています。
異端こそが、改革を起こし、新しい時代を作り上げると。
シルーカはその言葉を心に刻みます。
5
センブロス学長に会います。
地下の魔獣園で話をすることに。
魔獣園はバルギャリーと出会った場所です。ここに教材として閉じ込められていたと。。。
何度か会ううちにバルギャリーは心を開いてくれ、檻から出すことを決意したと。
が、開けることも送還することもできなかったので、アイシェラに殺してもらったと。。。いつか召喚することを約束して。。。
そしてシルーカ、センブロスにお願いがあると。
シルーカも才能を認めている後輩二人をテオと契約させたいと言います。
センブロス、二人を説得すると言ってくれます。
6
テオと双子、プリシラはエーラムで食べ歩きです(笑)
が、誰かにつけられていると。
テオ、直感で危険な気はしないと、接触することに。
フードの男は会ってもらいたい人がいると。
街の教会で司祭をしているルキーノと。
会いたいのはトルカーノ大司教と聞いて驚くプリシラです。
ルキーノの後を追い、酒宿の地下へ。
7
秘密の礼拝堂へ降りると、白髪の老人トルカーノ大司教が迎えます。
話をすることに。
聖印教会が出来たのは50年ほど前。若いロードが聖印に唯一神の存在を感じたと。
聖印教会では、混沌を取り込んだ時、力を求めれば邪紋に、志を抱けば聖印になると考えていると。
そして教会では、始祖君主レオンは預言者。唯一神の存在を感じ、混沌を鎮めることを使命としていたと考えています。
若き君主は教義を広めたと。
この世界に唯一神への信仰が消えたため、神は失われ、そして混沌爆発が起こったと。
聖印は失われた唯一神そのものであり、統合されて神は復活すると。
そしてプリシラ、教祖の娘でした。しかも聖杯となるべく生まれたと。プリシラは生まれた時から聖印を授けられていると言います。
聖杯は、聖印を統合させる器と。
しかし、聖印教会は変わってしまったと。
聖印教会が大陸に広がり、組織が大きくなって変わっていきました。
気がつけば教祖は教皇に。さらに序列もつくように。
2代目の教皇になったのは、魔法師協会から最初の討伐に差し向けられた傭兵団の団長です。。。
教祖の弟子たちが大陸て布教をしている間に、大講堂は教皇派で固められます。
そして現教皇、まもなく聖杯が満たされると宣言したと。さらに唯一神が復活する約束の日に向けて、聖なる戦いが始まると。。。
テオにはプリシラを守って欲しいとのことで、それなら全力を尽くすと約束します。
8
テオ、シルーカに先ほどの話をします。
シルーカも聖印教会の拡大は魔法師協会が見逃していたと思っていたが、実は教会の影響下にあるのではと。
君主の時代が来ることを恐れて、対抗するために信仰の力を利用しているのかもと。
シルーカも今日のことを話します。
魔法師協会は保守的で強硬な一派が権力を握っていると。
そして翌日、魔法師協会から通知状が届きます。
感状と褒美の授与とヤーナの処刑です。
9
大講堂での授与が終わり、広場でヤーナの処刑です。
ヤーナ、こちらを見て笑みを浮かべます。呪われた気分に。。。
そして火刑の執行です。
ヤーナ、最後にテオとシルーカに地獄に堕ちて来るのを待つと。。。
そして悪魔バフォメットの召喚。ヤーナを魔界や獄界と称されるアビス界に連れ去るつもりです。。。
ヤーナはこの世界に存在した事実すら消し去りたいのかもと。。。
そしてテオたちはエーラムを離れ、ブルタヴァへ。
第2章 対決
1
モレーノ、まだ認めたくないない感じです(笑)
ナタリアも機嫌が悪いと。
実際、ラシックを盟主として結束してきたアルトゥーク条約の君主らはテオの帰還に困惑していると。。。
2
テオ、城に入場です。
シルーカ、ここは戦場との覚悟です。
ラシックは歓迎です。モレーノは。。。(笑)
なんと同盟や連合からも感状が届いています。
そしてシルーカ、君主会議の開催を宣言。
がその前に、テオがオイゲンの死を黙祷を捧げて欲しいと。
ただし、それは同盟との戦いの中、戦いとは無関係なシスティナへ渡っていたということを改めて認識させることになります。
実際に、テオの偉業は認めつつも、ラシックを盟主に留めたいというのが大勢です。
テオもオイゲンの死は自分の責任だと認めます。。。
が、ミルザーをこの手で討つことを誓います。
それまでは、ラシックが盟主を務めると。
でも策はこれからシルーカが考えます(笑)
が、何か策を思いついたシルーカです。
3
マリーネ、一時帰国し、ミルザーとウルリカを招きます。
テオの話に。テオはアルトゥークの解放を目指すはずと。早晩に決着はつくというミルザーです。
マリーネ、アルトゥーク条約は、我々三人で協力して倒さねばならないと。
4
テオとシルーカは常闇の森の城へ。
そこに白魔女と人狼、アルトゥークの君主、兵士たちが。
そしてそこにはコリーンやデアドリも。
シルーカ、ヘルガもスカウトしていました。
そして新しい契約魔法師、レパルトとジェレミー。
デアドリに指導をお願いします。
そして常闇の森を戦場にすると。
レパルト、ミルザーに不利な地に攻め込む分けないと言いますが、シルーカは来ると。テオが嫌いだから(笑)
好き嫌いで決められたらたまらないと、世の中の理不尽を思い知らされた新人です(笑)
5
城の広間で軍議を行います。
常闇の森でダルタニア軍を消耗させ、野戦で勝ち、そして一角獣城にミルザーを閉じ込める必要があると。。。
そして援軍への対処。ダルタニア本国は、エンデールが。スタルクは奴隷たちの反乱を利用するとジュゼルが対応することに。
6
ミルザー、テオが常闇の森を奪った聞き、激怒。
テオごときひとひねりしてやると。すぐに出撃だと言いますが、テリウスが止めます。
が、やはりそれは聞き入ることはしないミルザーです。
常闇の森へ攻め入ります。
7
ダルタニア軍が常闇の森へ侵攻。
ミルザーは簡単な戦いと思っていますが、テリウスはそうは思っていません。
しかし、戦士らの士気は高く、これなら大丈夫か?と、そんな気になるテリウスです。
森に入ってしばらく経ってわ霧が突如発生します。魔女の仕業だろうと。
さらに女性の笑い声も。
それに対して、ダルタニア軍は歌を唄います。
さらにテリウスが隊列を乱さないような案を進言。しかし、反撃するなや仲間を見捨てると言った内容に対して、そんな命令は出せないと。その進言を却下です。
そして敵襲。まずは人狼たち。さらに魔女やシスティナの網の森にいた邪紋使いたちも仕掛けます。
アルトゥークの君主たちも。
ダルタニアを翻弄し、分断していきます。
ミルザー達は城へ着きますが、疲弊。
テオ、ミルザーを挑発しますが、ミルザーは退きます。
シルーカの目論見が最後の最後に外れました。
そしてテリウスを見て、目論見が外れたのではなく、外されたと考えます。。。
籠城戦はこちらの勝ちですが、次の戦いが厳しくなると。
第3章 前哨
1
ミルザー、城に戻り、怒りの咆哮。
テリウス、テオが取れる選択肢は2つ。ブルタヴァへ軍を戻すこと、もう1つは一角獣城への侵攻です。
ミルザー、奴にそんな勇気はないと言いますが、テリウスは向かってくると推測してます。
そこで南のレガリアに兵を出さないかと。
南からの進撃を牽制し、さらにテオを釣り出すと。
その案を採用します。
そして側近からエンデールが裏で動いていることを聞かされます。一度ダルタニアに引き上げ、本国を安定させないかと進言されます。
今離れるわけにはいかないと。テオを討ち取ってから、順番に帰国させようと。
ミルザー、大陸を見て回った結論は、魔法師の支配を終わらせ、君主の時代にしなければならないと。
マリーネならそれができると信じ、剣になると決めました。
が、アルトゥークを鎮めたと思ったら、テオが戻ってきたと。この平野で決着をつけてやると再び咆哮です。
そしてレガリアへ侵攻。
2
テオ、ミルザーがレガリアに侵攻したことを聞きます。
シルーカ、おそらくテオを誘い出そうとしているのだろうと。
誘いに乗るしかないと。しかし民衆の力を借りるしかありません。
また義勇兵を率いることになります。ミルザーに会ったら、また罵倒されるなと。。。
それでも自分は自分の道を行くしかないと。
シルーカ、モレーノとエレットに連絡を取ります。
が、やはり人を集めるには時間が必要と。
そこでエレットが時間を稼ぐと言います。逃亡伯セルジュに今回も逃げてもらうと。
城を捨てて逃げる作戦です(笑)
城を接収するだけでも何日もかかるので、その間に兵を集まると。
3
ミルザー、レガリアへ侵攻。
か、エレットの作戦通り、セルジュとイゴールの兄弟は城を抜け出ます。
困惑するテリウス。
ミルザーも放置するわけにはいかんと、街に入り、接収することに。
エレット、あえてこれが作戦だと兵士たちには伝えていません。むしろ暴動を起こすように仕向けています。。。
セルジュは人々の笑い者になるだろうと。でもミルザーを討ち取ることができれば最大の功労者になります。。。
ミルザーたちは接収と混乱の収拾に5日かかりました。
そしてその間にテオたちの軍は5万に。。。
4
ミルザーもテリウスも驚きを隠せません。
しかし、ミルザーは所詮寄せ集めと。正面から蹴散らしてやると。
が、テリウスは一角獣城に戻り援軍が来るのを待つべきと進言します。
ミルザー、怒りの形相ですが、常闇の森の件もあり、テリウスの策を聞き入れます。
シルーカの望んだ通りにはなりましたが、らしくないと。
援軍が来れば厳しくなるので、エンデールとジュゼルの成功を祈るしかないと。
そしてテオ、ミルザーが嫌いだと。負けたくないと良います。
シルーカ、勝ちましょうと。
マリーネ、ミルザーの状況を聞きます。
三千の騎士団で援軍に向かうと。
ウルリカにも救援に行くようにと。
が、ウルリカ、ますばハマーンを征服してからと。。。
5
エルキド、ノルドに対して散々貢がせて、最後には領地も奪うなんてと憤慨。
ラウラ、よく我慢して来れたと。ジュゼルが動いていることを告げ、奴隷兵を味方につけるといいます。
そして領民にも立ち上がってもらうと。
それには国の富が尽きたことを示すため、本当に服を脱いでもらうと(笑)ラウラも一緒に(笑)
が、それがハマーンの民を動かしました!
6
ウルリカ、軍勢の異様さだけでなく、思ったよりも大軍であることに目を疑います。
それでも負けるわけがないと。
が、エドキアがスタルクの民に呼びかけます。
それに答える奴隷兵たち。
ウルリカのハマーン侵攻は失敗です。
7
ミルザーが城に立て籠もってから半月。
援軍は到着せず、状況は悪くなるばかりです。
が、今は味方がやって来るのを待つしかないと。
一方、テオはジュゼルとエンデールによくやってくれたと労いの言葉をかけます。
8
ミルザーが立て籠もってから1ヶ月。
ラシックの軍勢が到着しました。
ミルザー、城から打ってでると。。。
援軍を待ったのは確実を期すためと。最初から条約は一人で潰すつもりだったと。。。
ミルザー、自分は何を見て来たと自問。民衆に芽生えつつあった新しい意識を感じ取ることはできなかったと。領民が領主を選ぶ時代が来るかもしれないと。
でも認めはせんと。。。
伝説的な戦いの幕開けです。。。
第4章 両雄
1
ペトル、敵の動きを察知。狼煙で敵襲を知らせます。
テオたちはそれを確認し、敵はどう来るか、どう防ぐかを考えます。
各個に戦うと。ミルザーとの決着をつけると。
ミルザーは、ラシックを討ち取ると。奴を倒せばこの戦の勝利だと言います。
2
クローヴィスの軍勢は、ダルタニア軍の突撃により総崩れ。
クローヴィス王アルフレートは、この戦いで戦功をあげて、君主会議での発言力を高めようと思っていましたが。。。
まだテオを卑賤の出の若者と。
新しい時代に自分の姿は見えないと。。。
アルフレートは一旦退くことに。
そしてダルタニア軍は、さらにキルヒス軍へ突撃。
ソロンの息子、ヨルゴ、父から受け継いだペルソナの戦旗を掲げてダルタニア軍と交戦です。死を覚悟していたヨルゴですが、生き残りました。
3
ダルタニア軍は、ラシックの本軍に迫りつつあります。
ラシック、油断したなと。
最悪、ミルザーと刺し違えてもいいと考えます。
が、両軍が激突する前に、ダルタニア軍はテオ軍の方へ方向を変えます。
ラシックはそれを追撃することに。
さらっと、ラシックがナタリアを妃に迎えることを話してます(笑)
そしてレガリアを奪い返したセルジュたちと合流。
二手に分かれて追撃します。
4
ミルザー、ラシックの陣形を見て違和感を感じます。
乱戦を挑んでいるようだと。盟主が討たれることを気にしていないように見えると。
真の盟主でないことを気づきます。
そしてテオの陣をつくと。
しかし後ろから追って来る軍を放ってはおかないので、軍を2つに分けます。
もとより勝てる戦いではないですが、ミルザーが目指すのは、テオを討ち取ることだけです。
5
ミルザーがやってきます。
こちらは数万の規模ですが、ミルザー相手では余裕はないと。
テオ、集まってもらった義勇兵たちには陣を離れてもらおうと言います。
驚くシルーカ。
しかし、ミルザーを城に押し込めるという役目は果たしてもらったと。。。
が、集めた代表者たちは誰も立ち去りません。
テオ、あきらめて戦旗を渡します。
勇気を与えるどころか、もらったと言うテオです(涙)
6
ミルザーが先頭になり、テオの陣へ攻めます。
ミルザーがどんどん突き進んでいきます。
そしてミルザー、テオを見つけ、勝負しろと。
7
シルーカ、テオ軍の最精鋭でミルザーを討ち取るつもりです。
一騎討ちなど誰が応じるかと。
しかしテオ、受けて立つと。。。
シルーカ、説得を諦め、勝ってくださいと。。。
しかし、それは無理だなと。でも死ぬつもりもないと。
ミルザーに負けないことならできると。
乱戦の開始です。
8
防戦一方のテオです。。。
が、ミルザーの攻めに全て反応するテオです。
テオ、最初から引き分け狙いだと。
そしてテオ、ミルザーを稽古の時よりも弱くなっていると。。。
聖印の力が落ちたからだと。
それに比べ、テオは騎士の頃よりも比べものにならないくらい高くなっています。
そしてテオ、自分が勝ったわけではないが、ミルザーの負けだと。ミルザーの部下は誰も戦っていないと言います。
テリウスも捕まっています。
しかしミルザー、絶対に負けんと。が、そう言った瞬間に倒れます。。。体力の限界でした。。。
テオ、聖印か、命かを問います。
ミルザー、命乞いはしないと。。。
テオ、ミルザーを剣で突き通し、ヴィラールの聖印を取り返します(涙)
シルーカ、テオが生きていて良かったと。でも二度としないでくださいと(涙)
テオももうしないと。倒したい人はもういないからと答えます。。。
エピローグ
ミルザーの死はマリーネにも届きます。
それはマリーネにとっても大きな損失です。
それでも立ち止まるわけにはいかないと。
ミルザーの冥福を祈り、アルトゥークを離脱。北へと転進していきます。
外伝 父と娘
1
ティベリオ、アウベストに養父になってもらいたい子がいると。
適任とは思えないと言うアウベスト。
しかし、アウベストには対人能力が必要と、異論は認めません。
2
アウベスト、魔法学校の寄宿舎へ。
舎監のセルウィアに部屋へ案内されます。
そこにいたのは虚ろな表情にはをした少女。
名を聞くと、名はないと。奪われたと言います。
アウベスト、ならばアイシェラと名付けます。
少女には暴行の跡が。。。
買い物に行き、必要な物を揃えることに。
3
買い出しに行きますが、なぜ自分なのだと。どう考えても適任ではないと考えます。
しかしこのままでは選別の対象になってしまうと。
この小さな命には責任を負うしかないと。
4
買い物は終了しますが、意思疎通はできませんでした(笑)
酒宿で話すことに。年齢を聞くとまだ7歳と。
そして覚えていることを話しなさいと。
海賊に襲われ、身売りされていました。。。
自らの意思は奪われたと。
しかし、他人のためには動くアイシェラです。
アウベスト、自分にできることは、時間が許す限り、彼女が心を開くよう努力することだけと。
5
翌日、エーラムの各所を案内しますが、無反応のアイシェラに焦るアウベスト(笑)
萎える気持ちを奮い立たせて、どうするかを考えるアウベストです。
そこに後輩のリッテと会います。養子を取ったアウベストに驚きます。
アイシェラの面倒を時々見ましょうかと申し出てくれます。
が、アイシェラは疲れたと、(ようやく2回目の)意思表示を見せます。
アウベスト、リッテの申し出を断ります。
6
アイシェラと会って3日目。
魔境の森へ連れて行きます。
森に語りかけ、音を奏でたり、光を演出したりといろいろ仕掛けます。
が、そこでも反応はありません。
アウベスト、哀しみを覚えます。アイシェラに哀しみをもたらしたのは混沌ではなく、人です。。。
自分にできるわけなかったのだとうなだれるアウベスト。。。
なぜなら自分自身が心を開いてないのだからと。。。
対人恐怖症だったアウベストが行ってきたことは、感情を消すことでした。。。
無性に哀しく涙するアウベストです。。。
アイシェラは、それを見て、自分のせいで泣いているのならごめんなさいと。わたしはどうすればいいと。
アウベスト、魔法学校でいろいろ学びなさいと。自ら運命を切り開ける力を身につけられるようにと。
アイシェラ、笑顔でうなずき、娘になると。そしてアウベストをお父さんにしてあげると言います。。。
閉ざされた二つの扉が開かれました。。。
シルーカが養子になるのは、その一年後です。
7
その話をアイシェラから聞くシルーカ。
アイシェラ、最初から心は閉ざしてなかったです(笑)
自分からは頼らないと我慢比べしていたと(笑)
あとがき
この巻から第2部の開始とのことで、10巻完結を目指しているとのこと。
先日、9巻が発売されていたので、あと1巻なんですかね。
とりあえず9巻までは購入済みなので、読み進めていこうと思います。
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